2021年07月22日

「比べること」について

よく、経済の話をする時に使う例ですが、
  
現代で「一般的な暮らし」をしている人は、ある部分で、
「江戸時代の殿様」よりも良い生活をしている訳ですよね。
  
エアコンがあり、冷蔵庫があり、
水道があり、コンビニがあり、
携帯電話があり、インターネットがあり、
  
という事です。 
  
江戸時代にはどれも無かった訳で。  
  
  
それでも、現代で貧乏な人っていうのは、
自分の経済状況にストレスを感じると思うんですよね。
  
「経済的な不安で、結婚もできない、子供も作れない」
「あれも買えない、これも買えない」
「子供の教育にお金を掛けられない」
  
みたいにね。
  
  
なぜストレスを感じるか?というと、
  
「江戸時代の暮らし」と比較せずに、
現代における暮らしの「平均値」と比べているからです。
  
  
要は、自分自身に対して、
   
絶対値を見て、「絶対評価」をしているのではなく、
相対値を見て、「相対評価」をしている訳です。
  
  
で、「他人と比べる事(相対評価)」も非常に大切です。
  
「自分」と「多くの他人」を比べることで、
普通とは何か? 一般的とは何か? 通常とは何か?
  
という事が理解できますからね。
  
  
全て自分を基準に考える人間がいたら、頭がおかしいですし、
  
相当、「自己中心的な人間」だと思われるでしょう。
  
  
比較することで、
自分は平均値よりも優れているのか? 劣っているのか?
  
または、変わっている性格なのか? 平凡な性格なのか?
  
  
ということを、客観的に見つめることが出来ます。
  
  
それに、運転免許を持っていない人でも、
  
「運転免許なんて、誰でも取得できるから、
 きっと自分も取得できると思う!」
  
という様に、
  
何かに対してチャレンジする時の
「難易度の評価」や「判断基準」にもなります。
  
  
でも、最初に述べたように、
  
比較(相対評価)はストレスの原因にもなります。
  
  
私自身も、他人を見てストレスを感じるのは、 
  
  
「なぜ、世界で最も賢い私が、
 他の誰よりも分かりやすく解説しているのに、
  
 世間の評価を得られないのか?
 
 私より、頭が悪く、説明も下手な人間に、
 世間の評価が集まり、人気があるのか?」
 
  
そう考えると、腹が立ってきます。
  
  
「普通、通常、一般的、平均値」と比較しているからですね。
  
  
そのストレスを無くそうと思ったら、
  
比較をやめる必要があります。
  
  
例えば、天皇家に生まれた子供っていうのは、 
  
子供の頃から【 自分は特別な運命にある 】と自覚すると思うんですよね。
  
  
普通の一般人に与えられている自由が、天皇家の人間にはありません。
  
  
職業選択の自由が無かったり、政治的発言が出来ないとか。
  
  
なぜ、自分には自由が無いのだろう?と、
  
「普通、一般、通常、平均」と自分を比較すると、
ストレスになるでしょう。
  
  
でも、【 自分は特別な運命にある 】と理解することで、
  
自分に与えられている「不自由さ」にも納得できると思うのです。
  
  
ですから、比較によるストレスをなくすには、
  
「自分という存在は特別なのだ」と認識すれば良い訳です。
  
  
ただ、最も重要なのは、
  
【「特別だ」というのが、事実なのかどうか? 】です。
  
  
実は平凡なのに、
自分は特別だと信じている人は、とってもイタいですからね(笑)
  
  
天皇家の人間は、事実として「特別な運命」にあるので、
  
事実を事実と理解することで、ストレスをかわせる訳です。
  
  
で、私はどうか? というと、
  
私も「特別な運命」にありますよ。
  
  
どう考えても、「普通、一般、通常、平均」とは程遠い。
  
  
そんな人間が、「普通、一般、通常、平均」と自分を比べても、
  
ストレスになるだけです。
  
  
天皇家の人間が、自分の運命を受け入れず、
  
普通の人と同じように、
  
・自分の好きな仕事がしたい!
・公務なんてやりたくない!
・政治的な発言をしたい!
 
と考えても、ストレスになるだけです。
  
  
多くの場合、「自分を特別な存在だ」と認識することには、
デメリットが多いです。
  
実際には「特別な存在じゃない事」が多いからですね(笑)
  
  
なので、多くの場合は「過信・驕り」であって、
まともな判断ができなくなりますからね。
  
  
  
でも、特別・特殊な人間が、「自分は普通だ」と考えるのも、
  
ストレスの種になります。
  
   
大切なのは、【 事実を正確に理解する事 】です。
  
  
普通は普通、特殊は特殊です。
  
  
事実を誤認すると、ストレスが生まれる訳です。
  
  
あんまり気は進みませんが、
  
私は「特別・特殊な運命」を生きていて、
「他の人々との比較」は当てはまらない。
  
  
そう理解せざるを得ませんね。
  
  
私を「普通の人間」みたいに考えて接してこられても、
  
「いや、違うから!」って否定しなきゃいけませんね。
  
  
別に、特別の方が優れてるとか、普通の方が優れているとか、
まったく優劣では考えていませんが、
  
【「自分は他人と違う」と自覚すること 】に対しては、
  
一種の「寂しさ・孤独感」を伴いますね。
  
  
自分の境遇に「共感される訳がない」って事なので。


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