2020年08月03日

日本語脳と英語脳の見分け方

ここで英語クイズです。
  
  
自分が「とあるゲーム」をしていて、
やり方が分からなくて戸惑っていると、
  
外国人が声を掛けてきました。
  
  
英語で「大丈夫? わかる?」って感じで。
  
  
そこで、自分はこのゲームをプレイするのが
初めてであることを伝えようとしました。
  
  
日本語で言うなら、
「私、このゲーム(プレイするの)初めてなの」
  
って感じですね。
  
  
さぁ、英語ならどう言うでしょう?
  
  
これをうまく言えるかで、
日本語脳なのか英語脳なのか、ある程度判断できます。
  
  
  
同じ「意図」や「思い」を伝えるにも、
いろんな表現方法がありますが、ここで一番適切なのは、
  
This is my first time to play this game.
  
ってところだと思います。
  
  
I am playing this game for the first time.
  
と言っても伝わるかと思いますが、
このシチュエーションだと前者の方が適切でしょうね。
  
  
なんせ、「初めて!」って事を主に強調したいので。
  
「自分はゲームをしている」ってことを主に伝えたい訳じゃ無いから。
  
そりゃ見りゃわかるよって。
  
  
  
それで、
  
This is my first time to play this game. って文章。
    
  
日本語脳で考えていると、
  
自分のことを喋っているのだから、
「I(私)」が主語になると考えがちです。
   
でも、「I(私)」という単語は出てきません。
  
   
日本語だと「私は初めて」だから、
「I am first time」かな…? でもなんか違うような…?
  
  
「I(私)」なのか、
「Game(ゲーム)」なのか、
「First time(初めて)」なのか、
  
何を先に持ってきて、どういう順序で喋ればいいの?
  
とか考えているうちに、「最初の言葉」が出てこなくなります。
  
  
自分のことを喋っているのに、
主語が「This(これ)」なんですよね。
  
「自分が今やっていること」を指して、「This」です。
  
  
日本語思考だと、なかなか出てこない発想だと思います。
  
  
  
英語脳は、
英語がどういう言語設計かざっくりと理解している状態です。
  
  
英語は、「大事な事」や「結論」を最初に言って、
後から「補足」を重ねていきます。
  
  
そこが日本語と大きく違うところです。
  
  
今回の例だと、「自分は初めて!」ってことを主に伝えたいので、
  
「This is my first time」が最初に来る訳ですね。
  
  
日本語脳で英語を捉える・考えるっていうのは、
日本語で文章を作って、それを翻訳しようとする訳ですが、
  
【 私はこのゲームをプレイするのは初めてです。】という文章。
  
  
「ようし、これを翻訳するぞ!」と思うと、
  
「I am?」 「I play?」と、出だしがわからなくなる。
  
  
そうしているうちに思考がフリーズして、
  
最初の単語が発言できない訳です。
  
  
まぁ、文法がめちゃくちゃでも言っちゃえば伝わると思いますが、
  
日本人は「正しく伝えたい、正しく表現したい」という思いが強いので、
  
考えているウチに思考がフリーズします。
  
  
英語脳が作られてくると、
  
「It,That,This」などの代名詞の使い方がわかってくるので、
  
たとえ正解の表現を知らなくても、
  
【「This is my first time」っていう表現になりそうだ 】と
反射的に判断できます。
  
  
私が例に出すのは「短く簡単でシンプルな文章」だし、
「難しい単語」もありません。
  
  
でも、日本語脳だと最初の言葉が出てこないんですね。
  
  
それは、「単語を知らないから」ではありません。
  
  
「言語設計を理解していないから」です。
  
つまり、「英語脳では無いから」です。
  
  
用いる「言語脳」が違うだけで、
簡単な表現すら、わからずにフリーズしてしまうのです。
  
  
中学英語的に翻訳しようとすると、
  
「I(私)」が主語になりそうですけどね。
  
  
翻訳じゃ無いんですよね。 特に会話は。
  
  
最初から【 英語脳を作ることを最優先 】にしないと、
  
いつまでも「効率が激悪状態」で学習し続けることになります。
  
  
英語脳をスムーズに作るには、
  
・英語ってどう言う言語なのか?
・日本語とは、どこがどう違うのか?
  
って、「それぞれの言語の特徴」に関する解説を受ける必要があります。
  
  
つまり、【 言語学の分野 】ですね。
  
  
「喋るのが得意な人」が、「教えるのも得意」とは限らない。
  
  
喋るのが得意な人は、
無意識的にコツを感覚で捉えているんですね。
  
  
でも、感覚的に掴んでいる事を言語化できている訳じゃ無いですから。
  
  
言語化しないと、他人にうまく解説できませんからね。


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