2020年05月03日

無駄を削ぎ落とす知性

知性には種類がある。
  
  
例えば、
  
「複雑な情報を処理する能力」と、
  
「無駄や複雑性を嫌い、
 無駄を削ぎ落としてシンプルな本質を発見する能力」
  
  
iPhoneは後者の知性から生まれた。
  
  
情報過多の時代には、後者の能力が重宝される。
 
  
私も後者の人間。
  
  
今のテレビのリモコンのボタンは多すぎるが、
  
「機能が増えたから取りあえずボタン付けとけ」の発想だと、
開発側は頭を使わない。
  
  
そして、複雑な分だけユーザー側は不便になる。
  
  
学校教育のカリキュラムも同じ。
  
増やすばかりで、無駄を削ぐ発想が無い。
  
  
人間は「複雑」や「量の多さ」をすごいと思いがち。
  
  
例えば、
欲しいモノを「買う」のはラクだが、「捨てる」のは大変。
  
  
あらゆる全てを網羅した上で、優先順位を付けて、
「本当に大切なものだけを残す」と言う判別と決断が必要。
  
  
モノや情報が溢れる時代は、
断捨離など「捨てるスキル」が必要になる。
  
  
それは、言い換えると全てに優先順位を定める知性。
  
  
「捨てる大変さ」が、即ち「本質」を見つけ出す大変さ。
  
  
この何もかも溢れているご時世、
  
無闇に量を追わず、質を求め、
  
無駄なく「高品質を必要最低限の量」で暮らしている人の方が、
頭をたくさん使ってるし、賢い。


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