2019年08月08日

女性ならではの仕事

昨日は、女性の生徒にビジネスの助言をしていて、
  
「女性ならではの仕事をした方が良い」と感じて、
  
「女性社長・女性ならではの仕事・女性向けサービス」
などについてリサーチしていました。
  
  
「でも、なんか違うんだよなー」
    
という、強い違和感を感じる訳です。
  
  
社会の根底にある「女性蔑視の価値観」というか、
  
女性自身も「自分は大したことをしていない」と言う様な、
「自虐的な感覚」を持っている雰囲気。
  
  
私もいろんな人を会ってきましたけど、
自立している女性起業家って少なくて、
  
多くの場合、旦那の安定した収入があってこそ…とか。
男性のパトロンがいたりとかする訳ですよ。
  
  
なんでそんな事になってるのかな?と深く探っていくと、 
  
そもそも、【「女性の得意分野」が社会で評価されていない! 】
  
という所に行きつきました。
  
  
例えば、私の経験上、
  
「感受性」や「感性」は男性よりも、
女性の方が高いという場合が多いです。
  
  
男性の中でも、女性的な人もいますし、
女性の中でも、男性的な人もいます。
  
  
でもどちらにしても、より女性的な人の方が、
【「感受性・感性・感度」が高い傾向にある 】と思います。
  
  
でも、それって日本社会の中で、
価値を認められているでしょうか?
  
  
「それが何の役に立つの?」って感じじゃないですか?
  
  
よく、日本の「モノづくり」とか言ってますけど、
  
日本人って、「目に見えるモノ」は評価できるけど、
「目に見えないモノ」は評価できないんじゃないですか?
  
  
生活に役立つ【 便利で実用的な価値(お金・モノ) 】
ばかりが重んじられていて、
     
「精神的な充実」を軽視しているんじゃないですか?
  
  
クリエイターの仕事にお金を払いたがらない人が多いのも、
  
感受性や感性の「経済的価値」が理解できていないからではないですか?
  
  
そもそも、日本古来の理想的な親父は
「無口で何事にも動じない」ってイメージで、
  
「感動する」とか、「感じて泣く」って、
それ自体が「弱い」とイメージされているんじゃないですか?
  
  
「女性が尊重されていない」と言いますが、
「感受性」や「子育て」など、男性に比べての
  
【 女性の得意分野 】が軽視されているのです。
  
  
経済において、役に立たないと判断されている訳です。
  
  
でも、例えばワインは完全に「感受性・感性の世界」です。
  
  
居酒屋や町場のバルで扱っている様な安物は違いますよ。 
  
高級フレンチ、高級イタリアンで扱われるような、
ちゃんとしたワインの話です。
  
  
高級ホテルのバーでも、
ちゃんとしたワインが置いてなかったり、
  
ちゃんとしたサーブが出来なかったりしますからね。
    
  
で、ソムリエで「感受性・感性が鈍い」って、
それだけで終わってます。
    
仕事になりません。
  
  
こういったように、
【 感受性や感性が必要とされる仕事 】もありますけどね。
  
  
でも、アートやワインがわからない日本人が多いのは、
  
日本人は感受性や感性を軽視しているからではないですか?
  
  
だから、自分の潜在意識と繋がっておらず、
自分の潜在意識の状態を把握している人も少ない。
  
他人の精神状態を感じ取ることが出来ないし、空気も読めない。
  
  
「人を相手にする仕事全般」も、【 感性・感受性 】は必要です。
  
  
デザイン性などは無視して、
「実用的な便利なモノ」を作ろうとしたら、
  
感性・感受性はあまり要らないかもしれません。
  
どちらかというと、
「数学的なセンス」は必要かもしれませんが。
    
  
プログラミングも同じですね。 機械が相手なので。
   
   
プログラミングは論理的思考を鍛えると言いますが、
  
私のような哲学や概念を扱う論理思考ではなて、
必要なのは「数学的センス」です。
  
  
  
で、女性の起業家を見ても、 
 
男性に対して上から目線で、
「男性の苦手分野を補ってやろう、サポートしてやろう」
  
というスタンスでやってる人が、あまりいないと思うんですよね。
  
  
どちらかというと、「男性の土俵」で戦って、
勝てなかったり、評価されなくて、自己卑下してる感じです。
  
  
そりゃ、高度経済成長期は、
「家電を作るメーカー」が凄かった訳ですし、
  
それは、男性の得意分野だったでしょう。
  
  
でも、時代は変わって、
「感性が必要とされる時代」になって来ていると思います。
  
便利はモノは溢れていて、それ以外の付加価値が必要で、
  
・人を相手にする仕事
・デザイン性が重要な仕事
  
も増えてきて、
  
なにか、「人に何かを強く感じさせる」ことじゃないと、
付加価値を出せなくなってきている訳です。
  
  
例えば、高級ブランドなんてその代表例で、
ユーザーであることがカッコいいんですよ。
  
実用性だけじゃなくて、カッコいい。
  
そのカッコよさにお金を払っているのです。
  
  
便利な物理的価値だけじゃなくて、
そのカッコ良いブランドイメージに経済的価値があるのです。
  
  
日本発でそういう商品・サービスは少ないでしょう。
  
  
自動車だって、ただの移動手段だったら、
デザインなんてどうでも良いですが、
  
昔以上に「見た目のカッコよさ」とか、
「ラグジュアリー感」が重要になってきていると思います。
  
  
まぁ最終的には、私みたいに、
  
・「論理」と「感性」の両立
・「強さ」と「優しさ」の両立
  
結局、両立しなきゃいけないと思うんですが、
  
男性で両立できている人はいても、
女性で両立できている人は少ないかなと。
  
  
とにかく、「女性の得意分野」に対して、
「経済的価値を評価していない」という事が、
  
男性社会になってしまっている根本原因だなと。
  
  
「女性の得意分野」を評価しないと、 
  
男性社会は終わりませんぜ。


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