2018年06月28日

他人・社会・世界を救う前に、自分を救え

ここ最近に書いた記事のテーマは、
  
・経済と心理の関係
・潜在意識の概要
・自分を愛する事の重要性
・真実では無い思い込みの弊害
  
などです。
  
  
ここまで書いてくると、
  
察しの良い方には、
【 いかに人類が重症なのか? 】
    
という事が、ご理解頂けたかと思います。
  
  
そうです。 手が付けられないくらいに重症です。
  
  
「人類の科学技術や知性」を過信しすぎていて、
  
「人間の内面」に関するテーマも、
きっと科学と同じレベルで詳しくなっているのだろうと、
  
とんでもない「勘違い」をしている訳です。
  
  
いやいや、「人間の内面」に関する事は、
何一つ理解されていないのです。
  
歴代の著名な心理学者ですら、
根本的には何も理解できていなかったのです。
  
  
まぁ、海外の学者さんにもキリスト教の人が多いでしょうし、
「ダーウィンの進化論すら否定する人が多い」と聞きます。
  
結局、よくわからないことは「神秘」とか、「神」とか、
そういう風に捉えがちなのかも知れません。
  
  
私にとっては、
「あらゆる現象は自然法則に基づいて起こっている」
  
という世界観は当たり前ですが、
  
その世界観を持って心理を研究した人は、
人類史上、これまで存在してこなかった訳です。
  
  
私にとって当たり前の捉え方が、
人類にとっては、非常に高難易度の捉え方の様ですね。
  
  
で、人間の精神構造でややこしい所は、 
  
【 人間は、自分の潜在意識について無自覚である 】
  
という事です。
  
  
自分の潜在意識が、
どのような「思い込み、感情、情熱、欲求」を抱いているのか?
  
   
それらについて、自覚する事は非常に難しい事なのです。
  
  
集中して感じようとしなければ、何もわからないのです。
  
  
で、自分の「潜在意識の中身…」つまり【 本心 】が分かってくると、
  
  
【 自分の本性って、こんな感じだったの? 】
  
と驚くこともあるかもしれません。
  
  
それだけ、自分の本性を隠して生活することに、
慣れきって生きてきている訳です。
  
  
で、自分の本心を知っていくと、
  
多くの人が、
【 自分自身をそこまで深く愛している訳では無い 】
  
という事に気付くと思います。
   
  
という事は、
  
「他人や社会の事を考えているフリ」をしているのも、
  
【 賢ぶって、良い人ぶって、正義の味方ぶって、
  他人と比べて優越感を感じたい、他人から認められたい 】
  
そういう動機だったのだ…と気付きます。
  
  
別に、他人や社会の事など、大して真剣に考えておらず、
  
ただ、「自分の低すぎる自尊心」を埋めたかったのだ…
  
それが、本当の欲求だったのだ…と気付きます。
  
  
そこまで気付く事ができれば、上等です。
  
  
本当に他人や社会を良くしたいのであれば、
【 まず、自分を深く愛する事から始めないと、絶対に不可能である 】
  
という事です。
  
  
つまり、自分を愛していない人は、 
 
【 他人に奉仕・貢献するステージに、そもそも立っていない… 】
  
という事です。
  
  
まだまだ奉仕・貢献のステージに立てるほどでは無く、未熟なのです。
  
そのことを受け止める謙虚さが必要です。
  
  
本当に、奉仕・貢献のステージに立つことに憧れを感じるのであれば、
  
まず、「他人や社会の事」は一旦完全に忘れて、
  
【 自分を満たすこと 】に集中しなければなりません。
  
  
急がば回れってヤツです。
  
  
自分を深く愛せていない人は、
  
自分の親が、自分の本性を受け入れてくれずに、
否定されたからです。
   
その事実も、認めなければなりません。
  
  
もしかすると、我が子が経済的に困窮してしまう事を怖れ、
  
・とにかく大学を出て就職して欲しい
・その為に、学校の勉強をして欲しい
    
そういう自分の考えを押しつけてきたのかも知れません。
  
  
その道筋にそぐわない「本当に自分がやりたい事」を、
否定されてしまったのかもしれません。
  
  
自分の親が未熟だったと認める事に抵抗がありますか?
  
しかし、ありのままの真実を認めるべきです。
  
  
「親の影響」以外に、
【 自分を愛せなくなる理由 】はほとんどないのです。
  
  
自分を愛せないままに育ってしまったのは、
親の影響でしかないのです。
  
  
ですから、本当に自分を愛そうと思ったら、 
  
まず、【 親の考えに逆らう事 】が必須となります。
  
  
もっと言うと、
  
【 親からウソを教えられた 】と認識する事です。
  
  
そうすれば、本当の真実はどこにあるのだろう?と考えます。
  
  
親は、本当の自分を受け入れてくれなかったけど、
親以外に、本当の自分を受け入れてくれる人がいるかもしれない…、
  
そういう発想に向かいます。
  
  
ただ、「親」や「他人」の評価を求める前に、
  
まず、自分が主体性を持って、
自分を認め、自分を愛する必要があります。
  
  
自分で自分を高く評価する人間の事を、
  
ナルシストみたいだと思って、ネガティブなイメージがありませんか?
  
  
しかし、ナルシストで構いません。
  
  
むしろ、ナルシストが成功するのです。
  
  
気持ち悪いナルシストは、現実を直視していないだけです。
  
「自分を好きになる事」が悪い事では無く、
「地に足が付いていない現実逃避」が、気持ち悪いのです。
  
  
【 現実を直視できているナルシスト 】は、成功者になります。
  
  
自分自身を素敵だと思っていない人間が、
人前のステージに立つことは出来ませんし、
  
自分自身を素敵だと想っているからこそ、
他人もそう思ってくれるのです。
  
  
もう一度言いますが、
  
ナルシストを気持ち悪く感じる場合、
   
「自分自身を好きなこと自体」が気持ち悪いのではなく、
「現実を直視していない事」が、気持ち悪いのです。
  
  
現実を直視してさえいれば、
「ナルシスト」も「自画自賛」も結構、結構。
  
どんどんやったら良いのです。
  
  
それこそが、【 自分を愛する 】という事です。
  
  
そして、そのプロセスを経ずして、
潜在意識レベルで社会貢献に意識が向くことはありません。
  
  
例えば、この世にはいろんな音楽がありますが、
万人に好かれる音楽って、きっと存在しません。
  
ならば、万人受けを狙っても意味がありません。
  
  
誰か少数でも、自分の作品に本気で惚れてくれる人がいれば、
それで良いじゃないですか?
  
  
で、他人に惚れてもらう前に、
まず自分自身が惚れなければなりません。
  
  
どんな仕事、どんな表現にも言える事ですが、
まず、自分の生み出したモノに自分が惚れないと。
  
というより、
自分が惚れられる作品を、自分が作らないと。
  
  
  
私が心理を研究し始めたのは、まず自分を幸せにする為です。
  
で、その研究成果が他人にも役立つのだから、一石二鳥です。
  
  
まず、「自分の為の仕事」で無いと。
  
「自分で自分に惚れられる仕事」じゃ無いと。
  
  
多くの人は、多数決ばかりに気を取られて、
  
【 自分本位で評価する 】という事を怠っています。
  
  
私は、他人の誰から見向きもされて無くても、
  
自分で「自分の作品」や、「自分の仕事」に惚れています。
  
  
だから、楽しんでいられるし、自信もあるのです。
  
  
いくら他人が評価してくれても、
  
自分が納得していなかったら、幸せじゃ無いし、
その違和感は消えません。
  
  
きっと、それは「不幸」という状態です。
  
  
音楽と同じように、多様な表現と価値観があるのです。
  
  
「万人ウケ」などそもそも必要ありません。
  
  
まず、自分が自分のファンになる。
  
自分自身をカッコ良いと思える様な生き方や仕事を生み出す。
  
  
それが、【 自分を愛する 】という事です。
  
  
そのステージをクリアしていない人間が、社会貢献など述べても、 
 
まったくの詭弁、妄言なのです。  


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