2018年06月14日

AI時代の経済

前回の記事の内容は、
私の記事を継続的に読んでいる人にとっては、
  
「既出の内容」が多かったと思います。
  
  
では、今回も前回に引き続いて経済の話。
  
前回の記事で予備知識は得てもらったので、
さらに「補足・追記」のような内容を書きたいと思います。
  
  
人間心理を把握していない、
アホなベーシックインカム推進派の方々の中には、
  
・将来のAI時代に備えて!
・AIが生み出した富をみんなに分配しなければ!
  
などと言う人がいます。
  
  
私が初めてそういう主張を聞いたとき、
思いっきり違和感を感じました。
  
  
【 AIがお金を稼いで、そのお金を国民に分配する? 】
  
ナニソレ? って感じです。
  
  
まず、前回の記事で「お金の役割」について解説しましたが、
  
お金とは、【 人間に仕事を依頼するための道具 】です。
  
  
「プログラム(AI)」や「ロボット」から価値を受け取ったとして、
「プログラム(AI)」や「ロボット」にお金を渡す人間はいません。
   
   
そもそも、
プログラムがお金を欲しがる訳無いでしょ?
    
プログラムは、お金を使わないんだから。 
  
  
「プログラム、AI、ロボット」を提供する企業(人間)に
お金を払うことはあっても、
  
  
「プログラム、AI、ロボット」自体に
お金を払う人間などいません。
  
  
AIがバリバリ人間の代わりに仕事をするとしても、
お金を受け取るのは、AIを開発している企業か、
  
もしくは、公共の財産として、
お金を払わずに誰もが使える様になるか?
  
そのどちらかです。
  
  
じゃあ、AIの開発企業がガッポリ儲けるなら、
AIの開発企業に重税を課して、徴収した税金を分配しようって?
  
それならまだわかります。
  
  
では、重税を掛けられたAI開発企業はどうするでしょうか?
  
AIの利用料をめちゃくちゃ高くするかも知れません。
  
  
じゃあ、コスパが悪いなって事で、
AIを使いたがっていた企業も、AIの利用を敬遠します。
  
って事は、結局「人間様」に安く働いてもらうしか無い…
  
っていう結論に辿り着きます。
  
  
結局、経営者はAIを使いたいんじゃなくて、
コストを抑えたいのです。 
  
コスパを高めたいのです。
  
  
AIのコスパが悪いなら、誰も使いませんよ。
  
「人間を雇う」より安く済まないと、
企業が【 AIを利用する意味 】が無い。
  
  
では、AIを「公共の財産」にすればどうでしょう?
  
公共の財産としてバリバリ働いてくれるAIに、
誰がお金を払うんですか?
  
  
AIは、「仕事したからお金をクダサイ!」なんて言いませんよ? 
    
使わないから。
  
  
「お金が欲しい」と言わないAIに、
誰がいくらお金を払うんですか?
  
それって、もう寄付ですよ。
  
  
AIから価値を受け取る人間からお金を徴収して、
またそのお金を分配する訳ですか?
  
それって、タダで使わせるのと何が違うんですか?
  
  
公共サービスと言えば、
信号機、警察、消防署などですが、
  
その利用者からお金を徴収して、
それをまたみんなに分配する訳ですか?
  
  
AIの仕事や価値を国民全員が享受するなら、
それは公共サービスになりますし、
  
人の手が掛からない公共サービスには、
誰もお金を払いません。
  
  
  
じゃあ、もうひとつ。
  
AIに「金持ち向け」に仕事をさせて、
金持ちからガッポリ金を稼いで、
  
そのお金を庶民に分配する案はどうでしょう?
  
  
はい、却下。
  
  
金持ちなら、自分でAI買うわ。
  
それに、お金持ち向けのサービスは、
人間がやるからこそ、付加価値があるのです。
  
  
機械がコーヒーを出してくれるより、
人間がコーヒーを出してくれるから、
  
そちらの方が高い価値を感じるのです。
  
  
ロボットバーテンダーが作るカクテルも良いですけど、
  
お金持ちなら、
やはり一流のプロの仕事を体験したいモノです。
  
  
それに、AI自体はお金を欲しがらないので、
  
お金が流れるとしても、AI自体ではなく、
やはりAI開発企業に流れます。
  
  
  
AIがバリバリ働くと言っても、
  
・AI開発企業に重税を掛ける
・AIを公共の財産にする
・AIに金持ち向けのサービスをやらせる
  
どれを取っても、
AIがお金を稼いでくれそうにはありません。
  
  
それもそのはず。
  
  
お金は、
  
【 人間が、人間に仕事を依頼する為の道具 】です。
  
  
人間が移動に馬を使ったからと言って、馬にお金を払いますか?
  
払いませんよね? 相手が人間じゃ無いからです。
  
  
お金は、【 人間同士 】の価値交換の手段であって、
  
動物、ロボット、プログラム自体にお金を払う人間はいません。
  
  
だって、人間以外はお金を欲しがらないから。
  
  
もう一度言いますよ。 
  
お金は、【 人間相手に使うモノ 】です。
  
  
じゃあ、お金を払うときってどんな時ですか?
  
【 他人(人間)が、自分の為に仕事をしてくれた時 】です。
  
  
結局、「人間が働かないと、お金なんて動かない」って事です。
  
  
結局、どれだけ全国民にお金をバラまこうが、
  
そのお金は、結局「仕事をしている人間」の元に集まってくるのです。
  
  
じゃあ、仕事してお金稼いでいるヤツに重税を課けて、
それを貧乏人に分配すれば良いんじゃないか?
  
はい、そんな事をすれば、誰も頑張って働かなくなります。
  
  
だって、
頑張ったヤツが損して、頑張らないヤツが得をする…。
  
そんな集団の中で、頑張ろうとするヤツがいると思いますか?
  
  
みなさんが会社に勤めているとして、
そんな会社だったら、やってられないでしょ?
  
サボりたくなるか、辞めたくなって当然です。
  
  
頑張る人間には、「頑張る動機」が必要です。
  
頑張らない人間より良い事があると思うから頑張るのです。
  
  
その為には、フェア(公平)でなければなりません。
  
「手柄を横取りされる」と初めからわかっていて、
頑張るヤツはいないのです。
  
  
じゃあ、なぜ経営者は頑張って働いているのでしょうか?
   
・破産を避けたい!(マイナスを避けたい)
・ガッポリお金を稼いで贅沢したい!(プラスを求めたい)
   
  
人間のモチベーションは、大きくその2パターンです。
  
  
では、もしも話ですが、
  
【 絶対に破産する事が無く、
  公的資金がガンガンに注入されて、継続が保証されている会社 】
  
そんな会社で、誰が頑張って働きます?
  
  
「一歩間違えれば破産するぞ!」という危機感があるから、
  
経営者は判断に慎重になるのです。
  
  
その危機感を奪ってしまえば、適当な判断しか下しません。
  
  
それに、経営者はお金を稼ぐ事に真剣だからこそ、
  
お金をもらえるぐらいの「質の高い商品・サービス」を生み出そうと、
日夜、研鑽に励んでいるのです。
  
  
頑張らなくてもお金がもらえるなら、
誰も優れた商品やサービスを開発する為に頑張りませんよ。
  
  
  
それに、現代の日本人には、
夢や理想を抱いている人が非常に少ないです。
  
要は、「プラスを求めるモチベーション」に乏しい。
  
  
それでも働いている人は、
生活に困りたくなくて働いているのです。
  
  
だから、自分が働かなくても生活できてしまう、
親のスネをかじれる境遇であれば、
  
ニートや引きこもりになる人も多い訳です。
  
  
さて、そんな状況の中で、
  
日本国民の生活を保証して、
働かなくても生活費がもらえるルールを作りました。
  
  
一体、どうなるでしょう?
  
  
【 一億総ニート社会 】ですよ(笑)  
  
  
まぁ、AIが人間の代わりに働いて、
  
・マンションを建てて…、
・食糧を生産して…、
・面白いゲームを作ってくれて…、
  
完全に人間の代わりに働いてくれるなら、
それでも良いかもしれません。
  
  
でも、残念ながら、AIやロボットには苦手な事もあるのです。
  
  
そういう領域では、やはり人間が働かなきゃならない。
  
  
で、働く人間というのは、
「価値を提供した相手」からお金を受け取ります。
  
  
結局、働く人間の元に、お金は集まってくるのです。
  
  
で、その仕事で稼いだお金を、
「ニートを養う為」に税金として徴収される訳ですか?
    
バカバカしくて、頑張って働けません。
  
  
それに、稼いだお金を税金でガッポリ持って行かれるなら、
商売人は、商品やサービスの代金に上乗せするだけです。
  
  
そうしたら、ベーシックインカムでお金をもらっても、
【 物価が急激に上昇 】して、結局は生活が良くなりません。
  
もらったお金も、物価上昇分でパーです。
  
  
AIは、金持ち相手でもニート相手でも、
同等に助けるかも知れませんが、
   
人間は、お金をくれる相手を優先的に助けます。  
  
  
  
という事で、経済の問題って言うのは、
金融政策やバラマキ政策なんかしてもダメで、
  
【 人間がやる気出して働かないと解決しない話 】なのです。
  
  
じゃあ、どうやったら人間はやる気を出して働く様になるんですか?
  
  
その答えが、【 心理教育、経済教育、ビジネス教育 】です。
  
  
・夢や理想を持ってもらうこと
・お金の本質(概念)や、お金の扱い方を教える
・商売の本質や、やり方を教える
  
  
そういう事が必須なのです。 
  
  
金融政策で解決する訳が無い話。
  
  
「AIのおかげで人間は働かなくても良くなる」とか言ってる人は、
  
よくもわからないのに、
根拠も無くただ雰囲気やノリで語ってるだけでしょ?
  
そんなんで、知識人や学者を名乗ってて恥ずかしくない?
  
頭の中にカビが生えてるか、
ウジ虫でも沸いているんじゃ無いですか?


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