2018年06月02日

「自営業者」と「破産の恐怖」

自営業者という立場は、
決して安定した収入が保証されている訳ではありません。
  
だからこそ、どんな自営業者も、
ある程度業績が良く、成功していたとしても、
   
【 破産の恐怖 】に直面する経験はあるはずです。
  
  
むしろ、「破産の恐怖が、常に付きまとっている」
  
と言った方が良いかもしれません。
  
  
自営業者という立場で生きる人は、
未来に対して「あらゆる想定」をしなければなりません。
  
シミュレーションを行う事が、
自営業者にとっての重要な「業務」です。
  
  
だからこそ、自分が破産してしまう事だって、頭をよぎって当然。 
  
それが普通の事ですし、むしろ、そうあるべきです。
  
  
自営業者である以上、
「破産の恐怖」からは逃れられない訳で、
  
だからこそ私は、自営業者っていうのは、
【 破産の恐怖を乗り越えて、ようやく一人前 】だと思っています。
  
  
逆に言うと、「破産の恐怖」を乗り越えられないのであれば、
自営業者として生きていくのは難しいでしょうね。
  
  
で、自営業者の多くは、
「破産の恐怖」を乗り越えているからこそ、
   
サラリーマンという立場で生きている人とは、
【 背負っている責任 】や【 気迫 】が違うのです。
  
  
私も、過去に「破産の恐怖」を持っていましたが、
  
もう破産の恐怖は感じません。
  
  
それは、
  
【 最低の状況を想定し、それが起こったら自分はどうするか? 】
  
という事を、既に決めているからです。 
  
  
例えば、私が今、破産したらどうするでしょう?
  
  
とりあえず離婚か別居して、
当面は子供をいずれかの実家で養ってもらって、
  
私は身軽な独り身になって、
再起を目指してまた事業を始める…。
  
  
それが、私のやることです。
  
  
収入が無ければ、当然ながら家族を養えないですし、  
家族と同居していたら、起業に集中できません。
  
金銭面で親族に迷惑を掛けないためにも、
一旦、関わりを遠ざけた方が良いと判断します。
  
  
だから、離婚か別居をして、再起を目指す…。
  
それが、私のやることです。
  
  
昔は、成功できなかったら自殺しようと思ってました。
  
サラリーマンとして何十年も企業に勤めて、
時間が縛られ続ける生活をするのは、
  
私個人にとっては死んだ方がマシの、地獄同然の生活ですからね。
   
  
でも、子供がいる以上、
子供を残して自殺するのは無責任すぎますし、
  
「一度成功できた」という体験があるので、
「何回だって成功できる」という自信もあります。
  
  
だから、子供が生まれた時点で、
私に「自殺」という手段はなくなっちゃいました。
  
いろんな意味で、
経済的に成功してから結婚して良かったです。
  
家族には、迷惑を掛けたくないですから。
  
  
とにかく、
  
【 人生や生活の「最低ライン」が見えていて、
  自分が「最低ライン」にまで落ちたら、次に何をするか? 】
   
それを決めていたら、もう恐怖なんて無いんですよ。
  
  
状況に応じて、淡々と行動するだけです。
  
  
多くの人が破産を怖れているのは、 
  
【 破産した人を見下しているから 】です。
   
  
「あちゃちゃー、失敗しちゃって! 恥ずかし〜〜!!」
  
などと、見下しているからですよ。
  
  
破産する事自体は、なにも恥ずかしいことじゃ無いし、
  
むしろ、見下している人間の方が恥ずかしい。
   
   
日本人は、
  
【 恥ずかしい = 価値が無い = 悪い存在 = 他人から助けてもらえない 】
  
と、連想しているのです。
  
  
「恥ずかしい目」に遭うと、自分に価値が無くて、
  
自分に価値が無いから、悪い存在で、
  
悪い存在だから、他人から助けてもらえない…。
  
  
そういう風に、連想しているのです。
  
  
人間にとって最大級の怖れは、【 無価値感を感じる事 】です。
  
「無価値 = 害悪」です。
  
  
自分を「無価値」だと感じる事と、
自分を「悪い人間」だと感じる事は、本質が一緒なのです。
  
  
人間は、自分を「無価値」だと思いたくないし、
  
自分を「悪い人間」だと思いたくないのです。
  
  
でも、「恥ずかしい事」を「無価値、悪い事」だと思い込んでいるのは、
  
勝手な思い込みです。
  
  
だから私は、【 恥ぐらい掻け 】というのです。
  
  
人生も商売も、攻めの姿勢でないと、何も手に入りません。
  
  
例えば、「守りの姿勢で起業する」って意味わかんないでしょ?
  
ゼロから起業する時に、守るモノなんか無いのに。
  
  
「攻めの姿勢」を持つ為には、恥を捨てないとダメです。
  
  
「恥」っていうのは、
私がいつも言っている「優等生病」の事ですよ。
  
  
【 他人から優れた人物だと認識されたい、承認欲求 】の事です。
  
  
恥を捨てきれない、優等生病を捨てきれない人間は、
  
他人を見下して、自分はまだマシだと安心している人種です。
  
  
そんな人種が、攻めの姿勢でチャレンジできる訳が無い。
  
  
人生や商売では、【 守りに入ったら負け 】なのです。
    
昔はどうか知りませんけど、
「時代の流れが速い現代社会」では、特にそうです。
  
  
日々、どんどん新しいテクノロジーやサービスが生まれる中で、
  
守りに入った所で、
新しいモノを生み出している連中に勝てる訳が無い。
  
  
私はそういう事がわかっているから、
死ぬまで「攻めの姿勢」を崩しませんよ。
  
たとえ一度破産したって、攻め続けます。
  
  
「攻めの姿勢」っていうのは、
【 必要なリスクを背負って、果敢にチャレンジする 】という事ですよ。
  
  
守りの姿勢に入ってる人間は、
  
・「恥」を守っているのです。
・「見栄」を守っているのです。  
・「他人からの評価」を守っているのです。
  
  
他人の評価が、自分の将来を保証してくれんのか?と。
   
   
「他人の評価」を気にしている様な、承認欲求が強い人間は、
  
自分で自分を評価していない。 つまり、自分に自信が無いのです。
  
  
「他人がどう思おうが、自分の信念を貫く」という強さが無い。
  
  
恥や見栄を捨てて、果敢にチャレンジした人間だけが、 
  
「本物の自信」を手に入れる事が出来ます。
  
  
【 自信が無いから、チャレンジできない 】のではなく、
  
勇気を持ってチャレンジしないから、
【 いつまで経っても自信が身につかない 】のです。
  
  
自信が無いなりに、
その場で勇気を出せない人間は、そこまでなのです。
  
  
で、勇気っていうのは、傷つく覚悟です。
  
  
脱サラして独立起業するっていうのは、  
  
「破産する覚悟」を持つって事です。
  
  
「もしかしたら、酷い目に遭うかも知れない…」
  
そういう場所に、自ら飛び込む事です。
  
  
リスクを背負ってチャレンジするから、
「価値ある何か」が手に入るのです。
  
  
日本がアメリカに比べて、起業熱が冷めているのは、  
  
【 恥を守って、攻めの姿勢に出られないから 】でしょう。
  
  
「他人の評価」と「自分の価値」を結びつけるような、
  
過去の文化的価値観を引きずっているからです。
  
  
他人から
  
・悪人だと思われようが、
・失敗者だと思われようが、
・無様だと思われようが、
    
自分に評価を与える他人が、
自分の未来を保証してくれる訳じゃない。
    
  
もしかしたら、大昔の日本はそうだったかも知れない。
  
  
でも、今日の時代では明らかに違います。
  
  
リスクを過度に怖れる人間ほど、上手く行かないのが、
  
今日の時代です。
  
  
そのリスクとは、「他人から見下される」リスクです。
  
  
別に、見下されてもいいじゃん!
  
先に、自分の方が他人を見下しているから、
他人から見下される事が怖くなるんだよ。
    
  
他人を見下していない人間は、
自分が見下されることを怖れたりしません。
  
  
もし自分が多数派から仲間ハズレにされても、
   
少数の人間が、
「お前には高い価値がある!」って言ってくれたら、
  
それで充分でしょ?
  
  
それに、自信が無いなりに、勇気を出していったら、
  
「自分って、ちょっとカッコ良いな…」って思えますよ。
  
  
その積み重ねが、【 他人の評価に左右されない自信 】を作るのです。
  
  
今の時代、勇気を出さない人間には厳しくなっています。
  
   
「自信が無いから出来ない」というのは、全く言い訳にはなりません。 
  
誰しも、初めは自信なんて無いし、
積み重ねた経験が、自信を作っていくからです。
  
  
自信が無いなりに、勇気を振り絞っていかない人間は、
   
【 衰退と自滅の道 】を辿るのです。
  
  
一方、恥を捨て続けた人間の未来は、とても明るいですよ。


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