2018年04月09日

危機管理の重要性

最近、人と話していて、
日々、心理研究が高速で進んでいます。
  
一時期、絵に関する事ばかりやっていましたが、
今は完全に「心理のターン」ですね。
  
  
で、現在の研究テーマは2点、
  
・精神的苦痛をイメージして、リアルに感じる
・視野を広げる(視点の数を増やす)ことの重要性
  
ですね。
  
  
では、苦痛に関して分かったことを解説していきますが、 
  
例えば、「飲酒運転をしない人」は、なぜしないと思いますか?
  
  
飲酒運転で、もし事故って他人を轢き殺してしまったら、
「人生が破滅するくらいの大きなリスク」があるからですよね?
  
  
警察に逮捕されて、被害者遺族から恨まれ、
裁判になって、損害賠償を請求され、仕事も失って…、
  
とにかく、最悪です。
  
  
「ちょっとした気の緩み」で、
そういう【 地獄に堕ちるリスク 】があるから、
  
多くの人は、飲酒運転をしないのです。
  
  
飲酒運転の加害者になれば、人生が破滅する…、
  
そういう現実を、テレビのニュースなどで学んだからです。
  
  
では、次の話に移ります。
  
夏になれば、人々は水遊びをしますが、
毎年、水難事故で何人か亡くなっています。
  
  
私が幼少の頃を思い出すと
父親とプールや海、川などに行ったとき、  
  
・水面が胸あたりまでの所(水深)で遊びなさい!
・足の付かない所には絶対に行くな!
  
と、言われていました。
  
  
それも、水難事故で死ぬ人が毎年いるので、
危機意識の高い父親の、危機管理だった訳です。
  
  
飲酒運転、水難事故…、
  
多くの人は、気を付けていると思います。
  
  
・自分は絶対に運転で事故らない!
・絶対に自分は溺れない!
  
そう言い張れる人はいないでしょう?
  
  
では、【 精神的苦痛による自殺 】の話に移ります。
  
  
飲酒運転や水難事故は、
「自分に関係ある話だ!」と思っているのに、
  
多くの人は、
【 精神的苦痛による自殺は、自分に関係が無い 】と思っています。
  
  
いくら、「自殺に関するニュース」を見たところで、
  
【 精神的苦痛によって自殺する人が、数多く存在する 】
  
という事実すら、
  
「認識したくない、目を背けたい」と思っているかもしれません。
  
  
ほとんどの人は、
  
死について考えたく無いほどに、
「自分が死ぬ事」を極度に怖れています。
    
  
でも、精神苦を理由に自殺する人は、 
  
その「死の恐怖」を振り切るくらいの、
【 激しい精神的苦痛 】を感じている訳です。
   
   
じゃあ、自殺したくなる人って、
どういう境遇の人でしょう?
  
私は、中学生の頃に自殺願望を持っていたので、
よくわかりますよ。
  
  
一言で言うと、
  
【 どんなに苦しくても、辛くても、
 「自分の悩みを聞いて、その苦しみに共感してくれる人」がいない 】  
   
そういう時です。 
   
   
たった一人でも、
  
【 苦しいよね、辛いよね、よくわかるよ 】
  
っていう、「自分の苦しみの共感者・理解者」がいれば、
  
【 相当なガス抜き 】が出来るので、
苦痛が限界に達することはありませんし、
   
「自分の事を理解してくれる人がいるなら…」と、
【 人生自体にも、希望を持つこと 】が出来ます。
  
孤独感も、相当軽減されるでしょう。 
  
   
ですから、
  
【 自分の抱える苦しみに対する「共感者・理解者」がゼロ 】
  
そういう時に、人は絶望して死にたくなります。
  
  
たった一人でも、
「苦しみの共感者・理解者・相談相手」がいれば、全然違います。
  
  
じゃあ、自分が精神的に苦しくなっても、辛くなっても、
【 共感者・理解者が得にくい人 】ってどういう人でしょう?
   
   
1.本人が特殊な感性を持っているか、特殊な境遇の中にいて、
  「大半の人が共感しにくい状況」に置かれている人
   
2.「本音」を全く語らずに、「建前」で生きていて、
  「心を開いて打ち解けられる家族・友人」が全くいない人
   
   
だいたい、この【 2タイプのどちらか 】です。
  
  
私の場合は、
子供の頃から割と本音で生きていましたから、
  
「1の方」ですね。
  
  
私の感性は特殊で、悩みも特殊だったので、
家族に話しても、共感・理解してくれない。
  
  
例えば、セクシャルマイノリティの人たちなんかも
同じでしょうね。 
  
理解者・共感者が得にくい。
  
  
で、1か2に当てはまる人というのは、
   
状況次第で【 自殺願望を持つ可能性は、かなり高い 】です。
  
  
つまり、共感者・理解者が得られず、
  
「死の恐怖」を軽く振り切るくらいの、飛び越えるくらいの、
  
【「死ぬより辛い精神的苦痛」を味わう可能性が高い 】
  
ということです。
  
  
状況次第では、そうなる可能性が高いのです。
  
  
  
どうです?
  
  
ある人が「自殺願望を持つかどうか?」は、
生まれつきの遺伝的欠陥でも何でもありません。
  
  
タイプ1、2の、「どちらかに当てはまる人」は多いし、
  
他人事じゃなさそうでしょ?
  
  
「理由1」に当てはまる人には、
変えられないこともあるでしょう。
  
    
生まれつき「大半の人と違う感性や個性」を持っているなら、
それを後天的に変えることはできません。
  
  
でも、「理由2」に当てはまる人は、変えることができます。
  
【 コミュニケーションの領域 】ですからね。
  
  
理由2を潰していくには、
   
他人に対して心を開き、本音を語り、
【「信頼関係を築ける人」を、増やしていくこと 】です。
  
  
誰かたった一人でも、他人と信頼関係を築けていたら、 
死にたくなるほどの精神的苦痛にはなりません。
    
  
【 誰一人として、周囲に共感者・理解者・相談者がいない 】
   
そういう時に、精神的苦痛が限界に達し、死にたくなる訳ですから。 
  
  
タイプ1、2の両方に当てはまっちゃう人もいるでしょうが、 
  
両方当てはまる人は、
自殺願望を抱く可能性は、片方だけよりもさらに上がります。
  
  
特殊な個性を持っていたり、
特殊な境遇に置かれているのに、
本音を語って他人と付き合っていない 
     
そういう人もいるでしょう。
  
  
「はこぶね倶楽部」には、
そういうタイプの人が多く集まってきているのかもしれませんが(笑)
  
  
まず、
  
人生では、
【 死ぬより辛い精神的苦痛に遭遇する可能性がある 】
    
その事実を、正確に認識する必要があります。 
  
  
それは、
飲酒運転のリスクや、水難事故のリスクと全く同じです。
  
  
危険性を感じるから、人は慎重になるのです。 
  
危険性を感じていない人は、慎重になれません。 
  
  
私から見れば、
  
「自分は自殺願望なんか持つはずがない!」
と思い込んでいる人は、
  
  
酒を飲んで、ベロベロに酔っ払って、
さらにヘルメットを付けずに、
大型バイクを運転している人の様に見えます。
  
「いつか、他人を殺すか、自分が死ぬぞ…、」と。
  
  
死にたくなるほどの精神的苦痛を味わう事が…、
自殺願望を持つことが…、
     
「特殊なこと」だと思い込んでいる人は多いでしょうが、
  
まったくそんな事はありません。 
  
  
1.本人が特殊な感性を持っているか、特殊な境遇の中にいて、
  「大半の人が共感しにくい状況」に置かれている人
   
2.「本音」を全く語らずに、「建前」で生きていて、
  「心を開いて打ち解けられる家族・友人」が全くいない人
  
  
どちらかに当てはまる人は、状況次第で、
  
「死にたくなるほどの精神的苦痛」を味わい、
「自殺願望」を持つ可能性は高いです。
  
  
自動車やバイクを運転している人で、 
実際に他人を殺したり、自分が事故死する人は少ないでしょう。
  
でも、数は少なくても確実に存在しています。 
  
  
「自分はそうならない!」と言い切れる人はいないでしょう?
  
  
だからこそ慎重になるし、
慎重になるからリスク(危険性)を減らせるのです。
  
  
「自分は自殺願望を持つはずがない!」
  
そう思い込んでいる人は、
余裕で「飲酒運転する人と同じ」です。
  
  
飲酒運転する人は、
【 自分が事故を起こすはずが無い! 】
  
と思い込んでいるのです。 
  
  
そうやって過信しているから、
「人生破滅の危険性がある、飲酒運転」が出来るのです。
  
  
飲酒運転にしろ、水難事故にしろ、
【 ちょっとした気の緩み 】で、人は死にます。
  
  
それが、現実です。 
  
  
だからこそ、人は危機感を持ち、「気の緩み」を戒めるのです。
  
  
「人生全体」や「精神的苦痛」に対して
気が緩んでいる人は、その「気の緩み」によって、
  
自殺願望を持つくらいの、
【 死にたくなるほどの精神的苦痛を味わうリスク(危険性) 】を、
  
背負う事になるのです。
  
  
で、
      
「人生で失敗したら、そんな目に遭うんだ!」   
って事が、本当に理解できたら、
   
そんな最悪な事態を回避する為に、モチベーションが高まります。
  
  
人生に対するモチベーションが低いのは、
  
危機意識が低いからです。
危機感が薄いからです。
  
  
一度、お金持ちになっても、
失敗して全財産を失う人は居るのです。
  
  
人生には、
【「地獄」と「トラップ(罠)」】が、そこかしこに用意されています。
  
  
私は、他人の人生を観察して、
それを理解しているから、非常に慎重です。
  
  
【 人生における「地獄」と「罠」の多さ 】を理解したら、 
  
誰もが、自分の人生に対して、
もっとモチベーションが上がると思いますよ。
  
  
だからこそ、
【「他人の苦痛」から学ぶ事 】に、
  
「非常に大きな意義と価値」があるのです。
  
  
飲酒運転や水難事故のニュースを見て、
危険性を理解するから、人は慎重になるのです。
  
  
でも、自殺のニュースを見ても、それは他人事なのです。
  
そこが、人々の【 認識違い 】です。
  
  
タイプ1、2。 どちらかに当てはまる人は、 
  
自分の選択と行動次第で、
【 自殺したくなる様な状況と精神状態 】になりますよ。
  
  
そういうシビアな事実を理解してこそ、
  
真に、「成長と成功に対するモチベーション」が高まるのです。
   
  
    
まず、【 死ぬより苦しく辛い精神的苦痛 】って、
  
「どれくらい苦しくて辛いのだろうか?」
   
  
それを、【 出来る限り正確に、リアルに感じる事 】です。


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