2017年05月28日

「複製」と「真似できない」のバランス

ビジネスについて教えているコンサルタントで、
「仕事を複製できるようにしよう!」と言っている人がいます。
  
  
「こぢんまりとしているだけで複製ができなければ、
 商売は広げられないし、広がらなきゃお金を稼げない」
  
という理屈です。
  
  
「フランチャイズ」や「チェーン店」の考え方ですね。
  
ひとつの業態を複製して、
ビジネスを広げていくという事です。
  
  
そういう主張をする人の中で、
  
「どんなに優れた商品があっても、広げられなきゃ、
 顧客に価値を提供できないし、お金も稼げない」
  
という事で、
  
【「個人の技能」に依存した、職人的な仕事 】
をバカにする様な人もいます。
  
  
でも私は、「それは違うだろう」と思いますね。
  
  
「複製」がしやすければしやすいほど、
   
同業者に真似されやすいし、
【 価値も下がりやすい 】という事です。
  
  
複製には「メリット」もありますが、
それだけの「デメリット」もあるのです。
  
  
逆に、【 複製しにくい、真似できない 】という仕事は、
  
「フランチャイズ」や「チェーン店」のバイトの様に、
  
マニュアル教育をして、
すぐ仕事ができるようになる訳ではありません。
  
  
ですから、「広げにくい」というデメリットがあります。
  
  
この、「複製可能」と「他人に真似ができない」の
  
バランスが非常に重要です。
  
  
私は、発明家に憧れていましたが、
  
自分が優れた発明や発見をしても、
すぐに他人に真似されてしまっては、
  
「自分の労力が水の泡になってしまうんじゃ無いか?」
  
という危機感がありました。
  
  
ですから、出来る限り
  
【 他人が一朝一夕で真似の出来ない仕事を目指そう 】
  
と思ってきました。
  
  
特に、教育なんて仕事は、情報伝達ですから、
情報なんてカンタンに盗まれてしまいます。
  
  
「情報が盗まれても、自分に害の及ばない仕事のやり方」
を目指さないと、   
  
せっかくの苦労が水の泡になってしまう…。
   
  
そう思ってきたので、
  
私は「他人に真似の出来ない技術」を身に付けようと思って、
仕事を考えてきました。
  
  
そして、その通りに、
  
私は「他人に真似のできない技術」を
たくさん身に付ける事になりました。
  
  
しかし、その反面、
  
「自分しか出来ない仕事」は、 
他人に任せることが出来ません。
  
  
真似されない代わりに、
目下の人間に任せる訳にもいかず、
  
自分がやるしかないのです。
  
  
でも、「複製可能」と「真似されない」を天秤に掛けたら、
  
私は、「真似されない」の方を重視します。
  
  
「真似されない仕事」をしつつ、
それをどれだけ広げられるか?
  
という事を考えます。
  
  
複製可能を重視すると、
【 カンタンで他人も真似しやすい 】という事です。
  
それは、すぐに価値が下がって儲からなくなって、
長期的に見て安泰ではありません。
  
  
「真似されない仕事」をしつつ、それを広げるためには、
  
【 自分自身が「真似されない技能」を身に付け、
  目下の人間にも、「真似されない技能」を身に付けさせる 】
  
という事しか無いと思います。
  
  
マニュアル教育によって
バイトにでも出来る様な単純な仕事内容だと、
  
その仕事には、高い価値はありません。
  
  
「高い価値が無い」という事は、
儲からないし、淘汰されるという事です。
  
  
一方、私が弟子を一流のプロに育てようとするのは、
マニュアル教育のようにお手軽では無く、
  
「長い時間」と「大きな労力」が必要です。
  
  
しかし、その分だけ「真似されにくい」という事です。
  
【 参入障壁が高い 】という事です。    
  
  
結局、
  
・簡単なことは、得られる報酬が少ない
・難しいことほど、得られる報酬が多い
  
という、原理原則に戻ってくるのです。
  
 
私は、今まで徹底的に研究を重ねてきましたが、
   
「簡単なのに、得られる報酬は多い」
  
というモノは、存在しません。
  
  
そういう事を言っている人は、みな【 詐欺師 】です。
  
  
・カンタンに稼げるビジネス、投資?
・カンタンに望みが叶うスピリチュアル?
  
そんな話はみな、
詐欺師たちの「カモを釣るための誘引剤」です。
  
  
「ラクをして継続的に高い結果が得られる」
などという甘い話は、決して存在しないのです。
  
  
「報酬が多い仕事」には、
それだけの「大きな労力」を割かねばなりません。
  
 
大きな「望み」を叶えるには、
それだけ大きな「対価」や「労力」が必要なのです。 
  
  
  
「複製可能」「真似できない」、それぞれ一長一短です。
  
  
「真似のできないモノ」を「複製」するのは、
決してカンタンでは無いのです。
  
  
他人にカンタンに真似できないモノの数量を増やそうと思うと、
 
【 根気強く、人を教え育てていく 】
  
という結論になってきます。
  
  
「真似できない商品・仕事」と「複製」の両立も、
  
まったくカンタンではありません。
  
  
そして、「カンタンで無い事」に挑戦し続ける人間が、
  
最終的に、一番多くの報酬を得ることになるのです。
  
  
現在、カンタンに利益を得ていたり、結果を出している人も、
  
長い目でみれば、早晩、淘汰されていくことになるのです。
  
  
そして、最終的に、
  
【 地道にコツコツ積み上げていくしかない 】
  
という結論に戻ってくるのです。


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