2017年04月15日

欧米と共産圏

「なぜ、欧米とロシアは揉めるのか?」
  
って話なんですけど、
  
ロシアのプーチン大統領は、とても愛国心が強い人で、 
「ロシアは偉大な国である」と、他国に認識させたい訳です。
  
その為には、【 経済力 】が必要です。
  
  
ですから、「欧米に敵対する勢力」を支援します。
  
欧米から経済制裁を受けても【 経済協力ができる相手 】、
【 兵器を買ってくれる顧客 】が必要ですから。
   
   
それが無いと、欧米による経済包囲網で、
いともカンタンに困窮させられてしまいます。
  
  
つまり、欧米に囲まれて、
  
ボコボコにされてしまう状態に、
恐怖を感じている訳です。
  
  
ですから、プーチン大統領にとって、
  
「輸出品(兵器など)を買ってくれる顧客」がいるかどうかは、
死活問題なのです。
  
  
ですから、多少の無茶をしてでも、
「欧米の敵となる国家」を支援しようとします。
  
  
っていうか、
  
そもそもロシア国民一人一人が自立的で経済的に優秀であれば、
別にプーチン大統領が無茶をする必要も無いのですが、
  
国民には任せておけないと思うから、
無理をしてでも、ロシアのために頑張っているのでしょう。
  
  
で、次に「独裁政権」の話をしますが、
  
「国民の意識(主体性)」が低い場合、
民主主義政治より、独裁政権の方が上手く行くのです。
  
  
「意識レベルが低い人々」に話し合いをさせるより、
一人が強力なリーダーシップを発揮する方が、まとまる訳です。
  
  
主体性の無い国民が、「独裁者(強力なリーダー)」を生むわけで、
独裁政権を倒したところで、国民のレベルが低ければ、
   
また次の独裁者が出てくるか、話し合いでは何も決まらないだけです。
  
  
で、シンガポールという国は、
資本主義ですが独裁政権です。
  
  
シンガポールという国が経済的に成長したのは、 
    
その「独裁政権」が長期的視野を持っていて、
非常に賢かったからです。
  
あとは、「国が小さいから、独裁政権でも統治しやすい」
という事もあるでしょう。
  
  
わかりやすい例で言うと、
「ワンマン社長の率いる小さな企業」みたいな感じですね。
  
社長が優秀だったら、それで上手く行きます。
  
ですが、逆に社長が無能だった場合は悲惨ですが。
  
  
民主主義国家では、
国民が「株主のポジション」になるので、
  
「社長と経営陣(政治家)」が無能であれば、
解任できるという事です。
  
  
とにかく、国民のレベルによって、
  
国民の主体性が低ければ、独裁政権の方がまとまるし、
国民の主体性が高ければ、民主主義の方が上手く行く…、
  
という訳です。
  
  
で、共産圏の多くの国は、国民の主体性が低いから、
独裁政権になってしまう訳です。
  
そもそも、共産主義自体が、
一人一人の自由や主体性を尊重しないシステムですからね。
  
  
欧米の国民の多くは、世界平和を望んでいて、
世界平和を乱す国と戦おうとしていますが、 
  
共産圏の国民は、他人を信用しておらず、
「自分を守る為に必死だ」と言うことです。
  
  
中国もそうです。
  
中国は歴史的に、非常に争いが絶えない国だったので、
「何より自分の身を守る事が最優先だ」という考えが強いのでしょう。 
  
  
中国もロシアも、他人(欧米)を信用せず、
  
自分の身を守る為に、
無茶をしてでも「自国の利益の確保」に必死ですが、
  
その無茶ぶりが周囲の反感を買い、
争いを生むタネとなっている訳です。
  
  
じゃあ、世界平和の為にはどうなることが必要か?
  
というと、
  
共産圏の国民の人々の、
「主体性」と「意識レベル」を高める事です。
  
  
そうなると、自然と「民主化運動」が起きて、
独裁政権から民主政治に移行します。
  
  
結局、国家の質というのは、
「その土地に住む人々の質」ですからね。
  
  
独裁政権側から見ると、
  
「国民が頼りなくて、民主政治なんかに任せておけないから、
 リーダーである自分たちが頑張ってるんだ」と、
  
そういう風に思っているでしょう。  
  
  
企業に例えると、
  
独裁政権は、「オーナーであるワンマン社長の率いる企業」で、
民主政治は、「上場している株式会社」です。
  
  
「企業の成長過程」と、「国家の成長過程」はほぼ同じです。
  
まぁ、大企業になっても、
「非上場の家族経営」という会社もありますけどね。
  
  
いろんな運営の仕方がありますけど、
  
共産圏の独裁者から見ると、
  
「国民が頼りないから、
 リーダーである自分たちが無茶しているんだ!」
  
という理屈なので、
国民のレベルが上がれば、無茶する必要もなくなる訳です。
  
  
まぁ、現在の北朝鮮の金正恩の横暴は、
愛国心から来るモノなんかじゃないと思いますが。
  
  
ただ、国民の意識レベルの向上によって、
  
独裁政権の必要がなくなり、
自国の利益の為に無茶する様な事もなくなる…、
  
という事です。
  
  
要するに、独裁政権自体が悪いのでは無く、
  
・国民の主体性の低さ
・他人の善意や良心を信用しない国民性
  
などに問題があると言う事です。
  
  
結局、世界平和実現の為には、
  
【 人類・それぞれの国民の「精神性」の向上 】
  
という、シンプルな答えに辿り着きます。
  
  
その為の第一歩は、
【「心理のメカニズム」に対する理解 】を広げる事なのです。
  
  
まぁ、「言うは易し」で、私がいくら記事を書いても、
  
それを理解できる人も、採用しようとする人もいませんが。
  
  
人間って言うのは、一回痛い目を見ないとわからないと思うので、
    
私からジタバタすることもなく、
私はソレ(大規模な社会的出来事)待ちです。


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