2017年04月06日

アンドロイド・サイボーグ

昨日は「ソフトウェア(AI)」の話をしたので、
今日は「ハードウェア(ロボット)」の話をしようと思います。
  
  
ただ、昨日の記事の反応を見る限り、
興味を持つ人は少ない様ですね(笑)
  
  
昨日の記事は、
自分的にはめちゃくちゃ良い話をしたな〜と思ったのですが、
  
興味を持つ人も、内容を理解できる人も少なかったようです。
  
  
それはそれで、問題だなぁと思う訳ですが、
  
テクノロジーの進歩は、
人の生活…、つまり人生、仕事にも多大な影響を及ぼします。
  
  
「これから、自分はどういう仕事をしていくのか?」
  
という、事業内容やキャリアプランを考える上でも、
テクノロジーの発展予測は必要です。
  
  
テクノロジーに出来る事と出来ない事の見極めが付かなければ、
  
自分の選んだ仕事が、
「実はテクノロジーに代替されるので、必要なくなりました」
  
って事にもなりかねません。
  
  
経営者だけでなく、就職活動をする学生だって、
「就職する会社」をきちんと見極めなければ、
  
収入やキャリア、プライベートな時間なども含め、
人生に多大な影響を及ぼす訳ですからね。
  
   
名門企業と思って入社したのに、
東芝みたいな事になったら悲惨です。
  
  
まず最初に、
  
「いかに、自分が先見の明に乏しいか?」
っていう自分の未熟さを自覚しないと、
  
自発的に未来について考えようとしませんからね。
  
  
では、本題に入りますが、
  
AIが発達すれば、
ルーチンワークが淘汰される可能性は大きい訳ですが、
  
「人間の手先が必要となる作業」については、
なかなかロボットには難しいでしょう。
  
  
例えば、「料理・散髪・手術・施術」などです。
  
ロボットにやらせようと思うと、怖いですよね?(笑)
  
  
そこまで細かい作業を再現できそうにありません。
  
  
もし人間の手先のように、
繊細な作業が可能なロボットが開発できても、
  
開発費や製作費にはべらぼうな金額が掛かる訳で、
人間がやった方が、明らかに安く済みます。
  
  
それに、例えばモノを販売する店舗では、
陳列棚の商品の補充(品出し)をする必要がありますが、
  
いくらルーチンワークと言っても、
品出しをさせる為に専用のロボットを造るには、
   
コストが掛かりすぎて、採算が合わないでしょう。
  
  
そういう意味で、
  
アニメやマンガ、SF映画に出てくる様な、
  
アンドロイドやサイボーグと呼ばれる、
AIを備えた精巧な「人型ロボット」の実現は、
  
なかなか難しいんじゃ無いかと思います。
  
  
よく、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
みたいなタイムトラベルの話で、
  
【 過去の人間を殺したら、未来の同じ人間は消滅する… 】
  
という話が出てきますが、実際には、そんな事は起こりません。
 
  
過去にタイムトラベルして、
過去の自分を殺したら、今の自分は消滅するのか?
   
っていうと、しませんからね。
  
  
ドラゴンボールの人造人間編で、
  
悟空が心臓病で死ぬという事で、
未来からトランクスが心臓病の薬を持って来ます。
  
でも、過去の悟空を救っても、
トランクスがやってきた未来の世界が変わる訳ではありません。
  
  
それぞれ、別のタイムラインが生まれるだけだからですね。
  
  
ドラゴンボールで描かれるタイムトラベルの話が、
真実に近いわけです。
  
  
科学が発展してくると、
  
過去のSFにあった話が、
実現可能か、不可能かって事もわかってきます。
  
そして、昔のSFに出てきた話が、
実は不可能だってわかる事も出てきます。
    
  
私はSF好きで、子供の頃はSFを楽しんでいました。
  
でも、科学が発展した現代から、過去のSFを振り返ってみると、
「これは物理的に無理な話だな…」というアラも見えてきます。
  
  
それと同じで、アンドロイドやサイボーグも、
  
今の人間が想像している様なカタチでは、
実現しないのかもしれません。
  
  
まず、人間の「手先」の繊細さ、細やかさを、
ロボットで実現させるって事が、
  
極めて難易度が高い事の様に思えます。
  
  
で、そんなにロボットに難しい事させるなら、
人間がやった方が手っ取り早いし、何より安く済むじゃんって話です。
  
  
アンドロイドが人間の夢だとしても、
経済的に効率が悪すぎる事は、実現しませんからね。
  
  
逆に、「記憶」と「計算」はコンピュータの得意分野ですし、
  
人間の手先の様に「応用」は利かなくても、
一定の動きを繰り返し続けるルーチンワークは、
  
ロボットの得意分野です。
  
  
・人間の「身体(ハード)」と「頭脳(ソフト)」
  
・テクノロジー「の身体(ロボット)」と「頭脳(AI)」
  
  
それぞれに、得手不得手が明確に存在しています。
  
  
そして、アンドロイドやサイボーグの様な、
人型ロボットを造ろうとしても、
  
AIには感情がわかりませんし、
  
攻殻機動隊に出てくる様な「義体」を造ろうと思っても、
  
その「開発費、製造費の採算」に見合うだけの価値を、
そのロボットが生み出せるのか?って話です。
  
  
もちろん、ロボットの開発費・製造費が安く済むのであれば、
コンビニの商品補充もアンドロイドに任せれば良いですが、
  
経済合理性で考えれば、人間がやった方が安く済みます。
  
  
かといって、テクノロジーの進歩によって、
コンビニで働く時の給料が増えるって話でもありませんが…。
  
  
よく、SFなどで、
  
「レストランのウェイターをアンドロイドにさせる」
って話が出てきますが、
  
人間そっくりのロボット(ハード)を造ることは、
今の科学技術からすると、べらぼうに難易度の高い話です。
  
  
ロボットに二足歩行で転ばずに走らせるとか、
人間の手先を再現するとか、
  
しかも、それを「人間と同じサイズ」で出来るのか?
  
  
人間は、火傷しそうになったら反射的に手を離しますが、
ロボットにもそういった動きが可能なのか?
  
  
それがいずれ物理的に可能という話になっても、
次は、コスト(経済)の面から見て、採算が合うのか?
  
という話になります。
  
  
科学が進歩していくと、
  
「昔、SFでやっていた話は不可能なんだ…」
  
とわかってしまう時もあります。
  
  
現実に、夢が打ち砕かれる訳ですね(笑)
  
  
とにかく、今後のAIの発展で、無くなっていく仕事の代表は、
  
【「暗記」と「計算」で解決可能な「ルーチンワーク」】
  
です。
  
  
時代の先を読んで、自分の事業・キャリアを考えないと、
大ハズレを引いてしまうかも知れません。
  
  
東芝の経営者が、リーマンショックの時に、
  
「FRB議長にもわからなかった事が、私にわかる訳が無い」
と言っていたらしいですが、
  
商売人は、どんな事態にも臨機応変に対応できなければなりません。
  
  
当然、基本的な時代の流れや、天災や金融危機程度、
予測しておかなくてどうするんですか?
  
  
そうやって言い訳しているのが、二流、三流以下の経営者の証です。
  
  
まず、一切を他人のせいにせず、
【 全てが自己責任 】という精神を持たなければ、
  
商売で成功するハズも無いのです。   


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