2017年01月27日

無料のコンテンツ

絵本作家の西野さんが、
絵本を無料で公開したことについて、
  
賛否両論、いろんな所で話題になっています。
   
http://lineblog.me/nishino/archives/9256089.html
  
  
っていうか、
  
そもそもコンテンツを無料にするって事は、
別に珍しい事ではないですよね?
  
  
西野さんがどの程度意識して、
意図的に記事を書いているかはわかりませんが、
  
「話題性を集め、目立つ」という事においては、
マーケティング的に大成功だと思います。
  
  
で、私がこの件において引っかかりがあるとすれば、
「記事の中身」です。
  
  
・絵本代2000円が高いから読めないという小学生のために、
 無料で公開するという決断をした
 
・そして、それが「お金の奴隷解放になる」
  
・普通の人がやらないような事をした
  
  
突っ込み所があるとすれば、この3点です。
  
  
まず、価値あるコンテンツを無料で公開する事は、
別にスゴイ事でも何でもありません。
  
    
今の時代、
音楽、映像、ゲーム、アプリ、ソフトウェア
  
ありとあらゆるコンテンツは、無料で利用し、楽しむ事が出来ます。
  
  
私は、20年前からインターネットをしていますが、
  
当時から、フリーウェアのソフトでも、
「これが無料で手に入るの!?」ってくらいの、
  
高品質のソフトがたくさん無料で公開されていました。
  
  
「めちゃくちゃ時間と労力掛かってるだろうな…」
と思うモノも、たくさんありました。
  
  
なので、コンテンツを無料で公開する事自体、
20年前から普通に行われて来た事なので、
  
「さしてスゴイ事でも無い」と言う事です。
  
 
私くらい、死ぬほどの努力と苦労を重ねて構築してきた
価値あるコンテンツを、無償で提供している人間も居ないでしょうし。
  
  
  
次に、お金を持っていない小学生の為に、作品を無料公開し、
それが、お金の奴隷解放に繋がるという点。
  
  
これは、まったくもって違います。
  
  
むしろ逆に、【 お金の奴隷化 】を助長している事になります。
  
  
私が記事に書こうと思ったのは、主にこれが理由です。
  
別に、西野さんの事は嫌いではありません。
   
むしろ、好きな部類ですが、 
私は間違った情報が広がるのを好みません。
  
  
だから、あえて言います。
  
  
確かに、小学生が無料で価値を得て、
いずれ、その子が誰かに恩(価値)を回す事で、バランスが取れる。
  
その通りです。
  
  
お金という形態に依存するのではなく、
「物々交換でいいじゃないか」って事でしょう。
  
  
一見、筋が通っている様に見えます。
  
  
しかし、その小学生に一番教えなければならない事は、
  
【 対価を払う責任 】です。
  
  
ホリエモンも、ベーシックインカムを支持していますが、
  
普通の人は、そこまで「責任感」も「自立心」も無いのです。
  
  
「責任感」も「自立心」も無い人に対して、
甘やかす事は、逆効果になってしまうのです。
  
  
「責任感」と「自立心」を持っている人間は、
価値を感謝して受け取り、対価を払う責任も感じます。
  
でも、そういう人は少数派です。
  
  
ほとんどの人は、価値を受け取っても感謝もしないし、
対価を払う責任も感じないのです。
  
貧しい人ほどそうです。
  
そういう依存的で感謝をしない姿勢だからこそ、貧しいのです。
  
  
私は、自分の弟子に【 対価を払う責任 】を叩き込みました。
  
だからこそ、彼らは以前より経済力が高まっています。
    
  
私が無料でサポートを続けても、彼らの経済力は高まらなかったでしょう。
  
  
「対価を払う事」が自然になるからこそ、
「対価を受け取る事」も自然になるのです。
  
  
優しさだけが評価されるのであれば、
  
「西野さんは優しくて素晴らしい!」って話になりますが、
  
  
優しいだけでは、人をポジティブに導く事はできません。
  
  
ベーシックインカムを支持する人は、
  
みんな自分と同じく、
「責任感」「自立心」「情熱」があるだろうと思っていますが、 
 
そこが、見誤っている部分です。
  
  
貧しい人ほど、
「責任感」「自立心」「情熱」がありません。
  
そんな人を経済的に甘やかしても、まったくの逆効果です。
  
  
例えるならば、
  
ギャンブル依存症の人に、
「ちゃんと貯金してくれよ! 信じてるからな!」
  
と言って、現金を渡すのと同じくらい、効果の無い事です。
  
  
本当に、人をお金の奴隷から解放したいのであれば、
  
絵本を無料で公開する事ではなく、
物々交換を勧めることではなく、
  
【 心理教育 】と【 経済教育 】をしてあげることです。
  
  
そして、その教育を受けるチャンスを得ても、
自分を成長させようとしない人間は、見込みがありません。
  
一生、お金の奴隷をやり続けるしかないでしょう。
  
 
それが、厳しい現実です。
  
  
奴隷が、奴隷の状態で居続けるのは、「本人の意識の問題」です。
  
  
自分の意識を変えようとしない人は、ずっと奴隷のままです。
  
  
私は、ホリエモンや、西野さんの気持ちが、よくわかります。
   
 【 頭が良くて、人の可能性を信じ、自分と他人を対等に思う、優しい人間 】
なのです。
  
  
でも、そういう人は、
自分を基準に考えていては、上手く行きません。 
  
  
過去、私は「若い頃の自分」を基準に弟子を育てようとしていましたが、
  
弟子と私では、もともとの基礎力がまったく違うのです。
  
  
自分は優秀な側であって、周りの人はそうではない。
  
  
その「歴然たる差」を認めて、受け入れなければ、
正しいサポートは出来ないのです。
  
  
私は、「自分と弟子とは違うんだ」という事を受け入れてから、
 
指導の質が高まりました。
  
  
自分は、特に優秀な人間なのだと言うことを認め、
  
弟子に対して、「高すぎる基準」を押しつけなくなりました。
  
  
自分にとっては当たり前の事でも、
「他人にとっては、ハードルが高すぎる」ってこともあるのです。
  
  
ホリエモンも、西野さんも、
  
「自分が優秀な側の人間で、大勢の人間とは違う」
  
って事が、認められていないのでしょう。 
  
  
それを認めれば、
  
「なんでこんな簡単な事もわからないの!?」
  
って言う様な、周りに対する不満も無くなります。
  
  
優秀な自分を基準に考えるから、
人間に対する見方が、性善説に偏ってしまうのです。
  
でも、それでは「人間の真実や本質」が見えてきません。
  
  
・人間観
・人生観  
・責任感
・自立心
・自信
・情熱
  
  
これらには、人によって「非常に大きな差」があるのです。
  
  
ポジティブな人から見れば、
「ネガティブな人の思考」がわかりにくいのです。
  
  
ポジティブな人がネガティブな人を見れば、
  
・なんでそんなに自信無いの?
・なんでそんなにビビってるの?
・なんでそんなに頭が悪いの?
  
って感じでしょう。
  
  
でも、ネガティブな人も悪気がある訳ではありません。
  
  
人間という生き物は、「自分を基準に考える生き物」です。
 
  
私や、西野さんや、ホリエモンなど、
  
「頭が良く、人の可能性を信じ、自分と他人を対等に思う、優しい人間」
にとって当たり前の事は、
  
他の人にとっては、決して当たり前ではないのです。
   
   
その差を認めなければ、
  
自分としては、よかれと思ってやったことでも、
相手にとっては逆効果になってしまう事もあるのです。
  
  
ポジティブな人は、
ネガティブな人に対してベーシックインカムを施して、
  
「良いことしたなぁ…」って思うかもしれませんが、
  
ネガティブな人にとっては、まったくの逆効果なのです。
  
  
【 ポジティブな人と、ネガティブな人の差 】って、
  
見た目よりも、めちゃくちゃ大きいのです。
  
  
その距離感を正確に理解しなければ、正しい対応はできません。
 
  
【 自分を基準に考えるのをやめる 】
  
  
それが、「空気を読む」って事です。
  
  
人それぞれのレベルや価値観の違いを理解する事によって、
 
空気が読めて、人によって適切な対応が出来るのです。
  
  
私も、【「自分と他人は違うんだ」って気付き 】を得るまで、
  
随分と時間がかかりました。
  
  
その気付きを得る事で、バランスが取れるようになれました。
  
  
自分を基準に考えていると、空気が読めなくなります。
 
  
「人それぞれの違い」を理解していく事で、
人との距離感もわかるようになります。
  
  
自分が優秀な人間であると認めれば認めるほど、
  
「なんでこんな簡単な事もわからないの!?」
  
っていう、他人に対する不満も消えていきます。
  
  
他人に対する不満が消えれば、
他人との関係にバランスがもたらされます。
  
  
優秀な人間は優秀な人間で、
自分の優秀さを認めなければ、上手く行きません。
  
  
例えば、IQが200以上ある人が、
  
【 自分はごく平均的な頭脳の人間だ 】
 
と思っていたら、
きっと他人とのコミュニケーションが困難でしょう。
  
  
これくらいの計算カンタンだよね?
  
って思って、他人に仕事を依頼しても、
相手にとってはレベルが高すぎる訳ですから。
  
コミュニケーションが上手く行きません。
  
  
【 違いを正確に認める事 】で、
コミュニケーションは円滑に進むのです。
  
   
優秀な人間は、自分の優秀さを素直に認めなければなりません。
 
  
それは、傲慢な行為ではなくて、
  
円滑なコミュニケーションに必要な事なのです。
  
  
サッカーや野球などのスポーツをするにしても、
  
チームメンバーの「互い実力差」を理解しておいた方が、
  
良いチームワークを発揮できますよね?
  
  
互いの実力差を把握していなければ、
チームワークがちぐはぐになります。
  
  
って事で、根本的な話をすると、
  
【 違いを認めなければ、他人に対して適切な対応は出来ない 】
  
って事なのです。


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