2015年04月11日

優しすぎる男

私の弟子になる子は、
  
「優秀な人間でありたい」という、
とても強い想いを持っている子が多いです。
  
  
それ自体は良い素質ですし、とても素晴らしい事ですが、
  
ただ、その反面
  
・現在の自分の未熟さを認めたく無い
・現在の自分を優秀な人間だと思って欲しい
  
と言うような気持ちも、自然と強くなるわけです。
  
  
しかし、
  
【 現在の自分を優秀な人間だと思って欲しい 】なんて気持ちは、
  
成長にとって害悪、邪魔にしかなりません。
  
  
それは言い換えると【見栄、強がり、虚栄心】です。
  
中身が無いのに、「外側だけ良い格好をしたいだけ」です。
  
  
そんな気持ちを持ち続けている限り、
  
中身が良くなっていく事は絶対にありません。
  
  
ですから、私はまず、
  
「現在の自分を優秀な人間だと思って欲しい」
「他人から優秀な人間だと見られたい」
  
という気持ちを捨てさせます。
  
  
どうするか?
   
   
「現在の自分がいかに未熟でしょぼい人間か?」
 
を理解させます。
  
  
当然、相手はイヤな気持ちがするでしょう。
  
  
でも、その「イヤな気持ち」を乗り越えられなければ、
  
成長・幸せ・成功などあり得ない訳です。
  
  
だから、私の最初の仕事は、
  
【 相手にイヤな気持ちをさせること 】です(笑)
  
  
本当に優秀な子は、自ら「ネガティブ感情」と向き合いますが、
  
「イヤな気持ち」から逃げ続ける子に対しては、
【イヤな気持ちを感じろ!】と、尻を叩かざるを得ません。
  
  
【借金取り】も同じですね。
  
毎月、ちゃんと返済している人の所には、「借金取り」は来ないのです。
   
返済の責任から逃げようとする「甘えた人間」の所に、
「返済を迫る、厳しい借金取り」はやってくるのです。  
  
  
【現在の自分は本当に大した事が無いのに、
 他人には大した人間だと見られたい】
  
なんて言う、くだらない幻想を見ているから、
目を醒まさせなきゃならないのです。
  
  
私は常々、「自分って優しすぎる人間だな」と思いますが、
 
本当に他人の事などどうでも良ければ、
自分に負担となるややこしい相手とは、関わろうとしません。
  
  
他人に厳しくするのって、疲れるし、しんどい事なのです。
  
相当にエネルギーが必要な事です。
 
  
でも、私は相手の人生を想うからこそ、
自分にいくら負担・負荷をかけられても、
 
エネルギーを割き続けるわけです。 
   
  
【本当に自信がある人】と言うのは、
  
「自分の無能さ、無力さも理解している人」です。
  
  
他人の世話にならなきゃ、
自分一人では何も出来ないと解っている人です。
  
「他人が毎日働いてくれなきゃ、
 自分はまともに生活できないんだ」と解っている人です。
  
  
・パソコンも、携帯電話も、自分で作った訳でも無い 
・お米も、野菜も、自分で育てた訳でも無い
・肉も、魚も、自分で獲ってきた訳でも無い
  
自分が毎日生活できているのは、
自分以外の誰かがやってくれた仕事の結果なのです。
  
 
自分一人では、本当に何も出来ない。
  
 
それを忘れて、他人に対して、
見栄を張ったり、強がったり、偉そうにしたりするのは、
  
「自信の無い人」がやる事です。
   
  
自分に自信が無いから、見栄を張って、強がって、偉そうにして、
【他人の評価】を欲しがるのです。
  
  
精神的に成長していくという事は、
 
・自分の素晴らしさに気付いていくこと
・自分の無力さに気付いていくこと
 
その両輪です。
  
  
「自分の素晴らしさ」は認めたいけど、
「自分の無力さ」は認めたく無いという人は、
  
現実で痛い目を見て、
宇宙が「自分の無力さ」を思い知らせてくれる事になるでしょう。
  
  
過去のホリエモンみたいに、
 
他人に対してめちゃくちゃ偉そうに振る舞っていたら、
刑務所に入れられてしまうのです。
    
  
・本当に自信があって強気の主張をする事と、
・自信が無いから強がって見栄を張ることは、
  
【見た目は同じ】ように見えても、【中身が真逆】なのです。
  
 
それをきちんと識別、判別し、区別する事が大切です。  
 
 
 
どんなに優秀な人間でも、宇宙の力学には勝てません。
  
宇宙の法則の前では無力なのです。
  
  
人間はみんな、高い所から落ちたら死ぬのです。
  
それは、「重力(という力学・法則)には逆らえないから」です。
  
  
私は現実で痛い目を見るのはスマートでは無いし、
できれば避けて欲しいと思うので、
  
先回りして、自分の無力さを解らせようとするのです。
   
  
それも、私の優しさです。
  
  
その私の優しさが解らないって言うのは、
  
相当、視野が狭いと言わざるを得ません(笑)
  
  
国本さんも、精神的に成長して、視野が広がれば広がるほど、
  
私の「底なしの愛の深さ、優しさ」に驚いています。
  
  
他人の愛に気付いていくのも、成長の証、成長のプロセスです。
  
  
それも、「自分の未熟さ、無力さ、無能さ」を受け入れたその先に、
  
理解できる様になるのです。


mixiチェック

haxe501 at 02:00│clip!