2015年01月27日

「優等生」こそ「凡人」

私は今まで、いろんなタイプの人たちを教え、指導してきましたが、
  
最も「伸び代が無い」と思うのが、
【学校(組織)の中で優等生だった人間】です。
  
  
そういう人はまず、
【自分の事を優秀だと「過信し、勘違いしている所」】から、
  
矯正していかなければなりません。
  
  
「自分の事を優秀で、何でも出来る」と思い込んでいるので、
  
他人の教えを素直に聞かず、【粗末な自分の考え】を優先させます。
  
  
それに、自分の事を優秀な人間だと思い込みたいし、
人前で恥を掻くことを極度に避けたがるので、
  
見栄を張って、自分の未熟さを認めようとしません。
  
  
だから、全然成長しないのです。
  
  
と言うものの、私も中学生まではどっぷり優等生でしたし、
  
自分の事を優秀な人間だと思っていました。
  
  
でも、
  
  
・中学生の時に不登校児になる
  
・高校受験で第一志望に落ちる。
  
・ゴスペルをやっていた時は、
 グループの中で一番下手で、周りの足を引っ張っていた。
 
・過去に勤めていた会社では、
 さんざん周囲に迷惑をかけて退社。
  
  
別に怠けていたわけでは無く、その場、その場で、
自分なりにすごく努力して、頑張っていましたが、
  
それでも、結果が出ずに、周りの足を引っ張っていたのです。
  
  
全力でやっても結果が出ない時ほど、悔しい事はありません。
  
   
そういう「無残で惨めな経験」をする事によって、
   
たくさん恥を掻いてきましたし、
【自分の無能さ】を痛感してきました。
  
  
だからこそ、私は大きく成長できたのです。
  
  
【自分が無能である】という事を認めない限り、
  
自分を根本的に変えようともしないし、それ以上の成長は無いのです。
  
  
ですから、私に弟子入りした子にはまず何をするか?
   
というと、徹底的に【見栄】を剥がします。
  
  
「自分がいかに無能な人間であるか?」という事をわからせます。
  
それを理解するからこそ、
成長を目指して、実際に【有能な人間】になっていけるのです。
  
  
元から有能なのであれば、とっくに成功しているでしょうから。
  
  
「未だに成功していない、自己実現が出来ていない」
   
と言うことは、未熟で無能なのです。
  
  
現在の自分が優秀で有能だと思っている人は、それ以上成長しません。
  
だから、それ以上成功もしないのです。
   
  
なので、「自分の無能さ」をわからせるのです。
  
  
私の弟子は、全員その私の洗礼を受けて、生き残った子たちです(笑)
  
  
「人前で恥を掻きたくない」という人は、
私に近寄って恥を掻かされるのが怖いでしょうし、
    
【成長しない人生】を歩むしかないですね。
  
  
  
それに、「優等生タイプが何故ダメか?」と言うと、
  
  
「サメ」と「ライオン」を戦わせるとして、
  
「海の中」なら、サメが勝って、ライオンが負けます。
「陸の上」なら、ライオンが勝って、サメが負けます。
  
当たり前ですよね?
  
  
でも、優等生タイプの人間は、
  
海の中でも、陸の上でも、
「どちらでも負けたくない」と思っているのです。
    
  
これは、【 全教科高得点の人間が最も優秀である 】
 
という風に思い込ませる、学校教育の弊害だと思いますが、
  
「どの土俵でも、そこそこ優秀でありたい」と思っているのです。
  
  
それは、【負け = 恥】だと捉えているので、
  
「負けない事」ばかり考えていて、「勝つこと」を考えず、
  
態度が【逃げ腰、弱腰】なのです。
   
   
だから、何をやらせても中途半端で、
まさしく何処まで行っても平々凡々な【凡人】なのです。
  
  
結局、学校教育で優等生だったという事は、
  
「他人から高評価をもらう為」に生きていますし、
   
【一生、他人に使われる側の人間だ】と言うことです。
  
  
会社の中で表彰されて喜んでいるのが似合っています。
  
それが、3年後、5年後、10年後、何の役に立つのかはわかりませんが。 
  
   
私は、「陸の上で最強」なのであれば、「海の中で最弱」でも良いと思います。
    
  
大切なのは、【「負け」を避ける事】では無く、
 
どこかの分野で【圧倒的に勝つこと】だからです。
  
  
私がピアノ教室に行ったら、一番下手かも知れません。
  
マラソンやってる人たちと一緒に走ったら、一番遅いかも知れません。
  
  
でも、【「心理・成長・本質」の教育】について語らせたら、
  
「自分が世界チャンプだ!」と言う、圧倒的な自信があります。
  
  
なので、他の分野、他の土俵での「負け」をアッサリと認められるのです。
  
  
それは、【自分の無能さを認める事】と、同じ事です。
  
  
どこかで負けるから、どこかで勝てるのです。
  
どこでも負けないという事は、どこでも勝てないのです。
  
  
負けない人間は、勝てないのです。
  
  
だから、私に弟子入りしてきた人間には、
 
まず、「自分の無能さ」を認めさせて、
 
「自分が既に負けている事」を認めさせるのです。
  
  
そうすればこそ、
「他人の教え」を自分の我を挟まずに、素直に聞ける人間になりますし、
 
ハイスピードで成長していく事が可能になるのです。
   
  
松下幸之助さんも、【素直さ】が一番大切と言っていますが、
  
まさしく、私の弟子には、まず【素直さ】を叩き込みます。
  
  
だから、これから本当に良い人間に育っていくと思います。
   
  
   
・今の自分を優秀だと思い込みたい人間、
・今の自分を優秀だと勘違いしている人間、
・見栄を張る人間、
 
は、いつまで経っても成長しません。
  
  
【他人からもらう評価】にしがみついて、
 
その「評価」と引き換えに、
【一生、他人に使われる人生】を送るしか無いのです。


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