2013年09月05日

ネットワークビジネスについて

最近、ネットワークビジネスに関する相談も多く受けるので、
ここに自分の考えを書き記しておきたいと思います。
  
出来る限り、
「中立な立場」かつ「客観的な視点」で書くつもりです。
   
   
まず、ネットワークビジネスに嫌悪感を持つ人が多いのは何故か?

という事から書いていこうと思いますが、
  
  
なぜ、ネットワークビジネスに人が嫌悪感を持つかというと、
ビジネス活動において「宗教的な要素」が非常に強いからです。
 
宇宙の法則として、ファンとアンチは表裏一体ですから、
強いファンがいると言う事は、強いアンチもいると言う事です。
  
  
教祖様を無条件に崇める
「盲信的な信者」が存在する組織、団体があるとすれば、
 
その裏側として、

その組織、団体を論理的な根拠が無くとも嫌悪するような人間も、
当然ながら出てくると言う事です。
  
  
私はオウム真理教の人に会ったことがありますが、

信者の方は、今でも教祖の麻原氏を人々の為に犠牲となった、
素晴らしい善人であり、自分たちの教祖として崇めていました。
  
  
どんなに世間から嫌われていたとしても、

いえ、世間から嫌われれば嫌われるほど、
【身内の人間は教祖を盲信的に支持しようとする】のです。
  
  
好かれる事と嫌われる事は表裏一体。
  
これは宇宙の絶対的な法則です。
  
  
ネットワークビジネスの場合、
メンバーに盲信的な人間が多いのも事実です。
  
  
他社比較など一切せず、自社の公開する情報だけを鵜呑みにして、
自社の商品が一番だと、疑いもなく信じています。
  
  
普通、自営業でビジネスをやろうと思ったら、

業界の事や他社の強みも研究し、
自社のユニークな強みを打ち出そうとするものですが、
 
ほとんどのネットワークビジネスのメンバーは、

自社にとって有利な情報だけを得て、

第三者の情報があると言っても、
自分の商品に有利な情報しか勉強しようとしません。
   
   
まるで、自分の判断が正しかったのだと、
自分で自分を洗脳するかのようにです。
  
自分と他人の洗脳が主な活動になってしまっています。
  
   
そういうメンバーの盲信的な態度が、嫌悪感を持つ人間を創っています。
  
これは、宗教と同じです。
  
  
もうひとつは、ネットワークビジネスは誰でも参入できるので、

その結果、ビジネスの「ビ」の字も知らない、
【商売のド素人】だらけが集まってくると言う事です。
  
  
おそらく、ネットワークビジネスが始まった頃は、

競合他社もほとんど存在しませんでしたし、
セルフイメージの高い人間が次々と参入していったと思いますが、
 
時代が変わり、現在では競合他社がひしめき合い、

学生に毛が生えたようなセルフイメージの低い人間が、
自分よりもセルフイメージの低い人間を誘うので、
 
【ビジネスとして】上手く行くはずが無く、
人間関係のトラブルも絶えないと言うことです。
  
  
しかし、ここで明確に言っておきますが、

私はネットワークビジネスのシステム自体は素晴らしいと思っています。
 
 
無駄な流通コストを省き、
広告代理店、有名人、メディアに流れる無駄な広告費を、
 
中身は人海戦術ですが、個人に還元しようとした方が、
はるかにビジネスシステムとしては効率が良く、
 
時間的にも経済的にも豊かな人間は確実に増えます。
   
   
ソフトバンクも、

数年前から個人が個人に携帯電話を販売する
「C to C」の販売システムを採用しており、

学生がその仕事をやったりしていますが、

成果型報酬だと営業コストが省けますし、
それが一定の成果を上げているんでしょうね。 
  
  
私は、ポジティブな世界では、
みんな独立した自営業者であるべきだと思っていますから、
  
自営業者が増えるシステム自体は素晴らしいと思います。
  
  
まぁ、会社によって、粗悪な商品を高額な価格で販売している
悪徳マルチもありますから、会社はピンキリですけどね。
  
  
じゃあ何が問題なのかというと、
【携わっている人間、メンバーの人間性が低い事】です。
  
  
人間は、利益が絡むと自分の本性が出るモノです。
  
  
いつもは、お金に興味が無いと言う人も、

株式投資をやり始めた瞬間から、
一円でも多く儲けてやろうと目がギラギラし始めます。
  
そうして、損得勘定が丸出しになります。
  
  
ネットワークビジネスも同じで、メンバーになった瞬間から、
「自分の目先の利益」ばかり考えるようになり、

【相手(お客さん)の事よりも、自分の成績や利益の事ばかり】
を考えるようになります。
  
  
普通の商売人は、

まずお客さん候補(見込客)に自分から与えて信頼を得て、
それからタイミングが合った時に商談に入ると思いますが、

ビジネスの「ビ」の字も知らないド素人は、

焦って目先の事しか考えられず、

他人の事は後回しで、とにかく会員を増やし、
商品の流通量を増やす事しか考えられなくなります。
  
 
そんな人間が、
「これは善意の口コミだから!」と言っても、誰も信じないでしょう。
  
  
そんな考えだから、
余計に上手く行かず、いずれ諦めてしまうのです。
  
  
どんな仕事も、お客さんを相手にする以上、
「プロ意識」と「責任感」が大切です。
  
それが欠けている間は、上手く行くはずがありません。
  
  
そんな、プロ意識も責任感も持てない「商売のド素人」が
商売に手を出すから、トラブルが起きて、イメージが悪くなるのです。
  
しかも、やる事は宗教の様に、
自社がナンバーワンだという自分と他人の洗脳。
  
  
中立かつ客観的な立場に立ち、
  
まっとうに自社の商品の弱みや、
他社製品の強みを研究し、比較して、

その上でお客さんに最善の提案をていこうなんて
考えを持ってる人はほとんどいないでしょう。
  
プロ意識が欠けているのだから。
  
  
これが、ネットワークビジネスの根本的な問題だと考えます。
  
会社が悪いのでもなく、システムが悪いのでもなく、
問題は【携わる人間(メンバー)の質】です。 
  
  
逆に言うと、

ちゃんとした「ビジネス」と「人間性」の教育をほどこせば、
まっとうな仕事として認められていく可能性は高いと思います。
  
  
宗教の様に自分と他人を盲目的に洗脳するのをやめて、
「プロ意識」と「責任感」を持って、中立的かつ客観的な立場から、
お客さんにとって最善の提案をする。
  
  
そういう人ばかりだったら、
悪いウワサやイメージなんか消えますよ。
  
  
どんなに優れたシステムを発明したとしても、
運用する人間の質が悪ければ、問題は起き続けるのです。
  
  
いつでも、システムが悪いんじゃないんです。

【システムを創り、運用する人間の質】が問われているのです。


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