2012年12月25日

「詐欺師」と「優秀な商売人」の違い

経済において、これからは【中身の時代】が来ると思います。
 
 
「悪徳商法」と「健全な商売」の違いって何だと思いますか?
 
そのボーダーラインとは一体何でしょうか?
 
 
わかりきったことですが、
それは提供する「商品やサービスの質」です。
 
 
お客さんが求めていないもの、
お客さんに害のあるものを売ったときに、
問題というのは起こります。
 
 
わかりやすい例として、遠い過去から現在まで延々と続いている
代表的な悪徳商法をご紹介します。
 

------------------------------------------------------
 

昔々、ある男が新聞を読んでいると、
ひとつの広告が目に止まりました。
 
 
そこには、

「誰でもカンタンにお金を儲けられる方法を教えます。
 ○○$振り込んでもらえたら、儲け方を郵送で送ります。」

という文言が書かれてありました。
 
 
その男はその儲け方とやらに興味を持ち、
お金を振り込み、郵送物の到着を待ちました。
  
 
数日後、郵送で自宅に待ちに待っていた封筒が届きました。

その封筒の中には、
「あなたも私の真似をすれば儲かりますよ」

と、一文だけ書かれてありました…、 とさ。
 

------------------------------------------------------

こういった手法は、媒体が変わったり手口が巧妙化しても、
今も昔も変わらず存在し続ける手法です。
 
 
広告を出した人間も
別に嘘をついているわけではないですが、

なぜこれがいけないのかというと、
全員が利益を被る事ができないからです。
 
ねずみ講と同じで、破綻します。
 
 
健全な商売とは、「全体の利益、ALL-WIN」を目指すものです。
 
 
新聞広告を出す事も、
人に儲け方を教える事も特に悪い事ではありません。
 
 
でも、相手に提供した商品、サービスの中身が、
【全体の利益に貢献しないもの】だから破綻するのです。
 
 
明らかなモノは、法律で規制されていますが、

この社会では、まだまだ詐欺に近い商売も
成り立っているのが現状です。
 
 
ですが、消費者自身が騙されている事に気付いていないので、
当然の様に受け入れられ、その商売で儲けている人もいます。
 
 
劣悪なサプリメント、ジャンクフード…、
数えればキリが無いほどに、

人を不健康にしながら儲けている人がいます。
 
 
資格商法も、教える内容はスカスカで、
実力はまったく身につかないのに、肩書きだけを売っています。
 
 
ねずみ講で大儲けした人は世間で犯罪者扱いですが、
商売の基準は違法性があるかどうかだけなのでしょうか?
 
「売りつけ方が上手な犯罪者」と「優秀な商売人」の
決定的な違いは何でしょうか?
 
 
あなたは人を騙し、詐欺で大儲けした人を見て、
何かすごいとかエライとか感じますか?
 
 
あなたは違うかも知れませんが、

多くの人は、「お金」というモノサシだけで人を計り、 
その人が扱っている商品、サービスの本質を見ていません。
 
 
「お金を持っている、有名、派手」=「すごい」の単純爬虫類脳です。
 
 
だからこそ、 
 
人を不健康にしながら、または効果のでないものを売りまくって
儲けた人が堂々と書籍を出版でき、
儲け方や仕事について語っているのが今の世の中です。
 
 
それは、消費者自身が騙されている事に気付いていないからです。
 
でも、消費者全体が賢くなれば、もう騙すことは出来なくなります。
 
   
個人的には、
心理系の「他人の心を操る方法」という趣旨の本が大嫌いです。
 
 
とてもネガティブな意図に満ちていますし、
そういった考えの人間に心理を語って欲しくない。
 
でも、それが売れてたりするのは、要は消費者が賢くないのです。
 
 
他人の心を操ろうとするという事は、
自分の人生をコントロール出来ていないのです。

自分の人生をコントロールできている人間に、
他人を操る必要など一切ないのです。
 
 
他人の心を操ろうとする人間は、まず自分の心を操れていないし、

自分の人生を思い通りにしたかったら、
まず自分の心を思い通りに操れるようになるべきです。
 
 
そして、自分の心を自由自在に操るという事に的を絞った心理体系が、
私の開発した心理メソッドの「精神管理心理学」です。
 
 
今までは、ただ売り方さえ上手ければ成功者でヒーローでした。

あそこの会社のマーケティングは素晴らしいね!という風に。
 
 
しかし、これから消費者全体はものすごい勢いで賢くなります。
 
  
ねずみ講も、初めはみんながみんな、熱狂的にハマりましたが、

みんなが破綻に気付いた瞬間、バブルは弾け、
親玉は犯罪者となりました。
 
 
目先の利益だけしか生み出さない、 
全体の調和に貢献しないものは、すべて淘汰されていきます。
 
 
キーワードは「全体の調和」です。
 
 
それには、提供する商品、サービスとその本質は何なのか?
と言う事が問われると思います。
 
 
儲ける為には、売り方が一番大事ですが、
その「お金が全て、儲けが全て」という価値観が崩れ去ったとき、

「自分が本質的に何を提供しているのか?」

という【中身】に多くの人々が目を向けるだろうと思います。


mixiチェック

haxe501 at 06:47│clip!