2018年07月08日

2018年07月08日

通貨の本質

今日は心理学者ではなく、経済学者モードです。
  
  
私の記事を読み込んでいる人は、
私が「仮想通貨に対して否定的」である事は、
  
なんとなく分かってもらえていると思います(笑)  
  
  
でも、未だに「仮想通貨は発展していく…」
とうい主張の人もいますし、
  
そういう人の主張を読んでいると、
  
まだ自分も完全に相手を論破できるほど、 
「通貨の本質」を深く理解できていないな…、
  
と思ったので、
  
「自分がまだ完全に理解できていない通貨の本質」について、
真剣に考えて見ました。
  
  
ただ、私の大筋の考えは一貫して変わりません。
  
私は、「筋の通らない主張」には違和感を感じます。
  
  
完全に腑に落ちていなくても、
オカシイことを、直感的にオカシイと感じられる感性があるのです。
  
  
数学が得意な人もきっと同じでしょうね。
  
いくら複雑な数式でも、
おかしい部分のある数式を見たら、
  
どこがオカシイ部分か、すぐに指摘はできなくても、
先に「どこかが違う…という違和感」を感じると思いますからね。
  
  
では、【 通貨の本質 】について語ります。
  
  
わかりやすい話からすると、
  
みなさんは、
どうして「ニセ札の製造」が取り締まられると思いますか?
  
もし、「ニセ札の製造」が許されていて、
みんながニセ札ばかり作って使うようになったら、
  
誰も、真面目に働こうとしませんよね?
  
それに、そんな通貨を誰も使いたがりません。
  
  
通貨とは、
  
【「価値交換・商取引」に使うための道具であり、ルール 】なのです。
  
  
他人の為に仕事をした人が受け取って、
  
次に「他人の仕事と交換」するまでに持っておける、
「一時的なチケット」のようなモノです。
  
  
金貨や銀貨など、
実用的価値のあるものが通貨になっていればわかりやすいですが、
   
現在一般に使われている紙幣自体に、実用的な価値はありません。
  
  
実用的な価値が無いのに、みんながそれを使っているのは、
  
【 ルールを信用しているから 】に他なりません。
  
  
・真面目に仕事する人が損する様な事は無いよね(公平性)
・一万円の価値ってこれくらいだよね(安定性)
  
という、全員で同意しているルールです。
  
  
その厳正厳格なルールがあるから、
みんな安心して、通貨を使うのです。
  
もし、通貨をズルして作ろうとする人が現れれば、
「真面目に仕事をする人が損をすること」になります。
  
  
通貨とは、あらゆる意味で、
  
【 価値交換(仕事・取引)を便利にする為の道具 】です。
  
  
取引において不便な通貨は、誰も使いたがりません。
  
  
ですから、【 優れた通貨の条件 】とは、
  
  
《 1 安全性・公平性 》 
  
「不公平なズル」が許されない、または出来ない様になっている。
ズルをする人がいると、真面目に仕事をしている人が損をするから。
  
  
《 2 安定性 》
  
百円の価値はこれくらい…、一万円の価値はこれくらい…、
という風に、みんなが同意していて、そのイメージが安定している
  
パンの価格が、50円になったり、300円になったり、
短期間に大きく変動していると扱いに不便。
  
通貨は、短期間にイメージが大きく変動しないからこそ便利。
  
  
《 3利便性・信頼性 》
  
多くの人が、その通貨を取引に使う事に同意していて、
受け取った通貨は、きちんと「次の支払い時」に使える。
  
さらに使える先が多いほど良い。
  
  
という様な事です。
  
  
ですから、通貨を発行する中央銀行の役割というのは、
  
通貨の「安全性、安定性、公平性、信頼性、利便性」を、
管理して、守り続ける事です。
  
  
通貨自体に実用的な価値は無いわけですから、
  
みんなが通貨を使っているのは、
  
【 その通貨が厳正に管理されている 】
【 その通貨は、次の支払いに使える 】
  
と信じているからです。
  
  
・不公平なズルをする人間がいる…
・一万円で買える物はこれくらい、というイメージが崩れる…
・次の支払いに使えない…
  
という様な事が起こって、
  
「通貨運用に対する信用」が揺らげば、
誰もその通貨を使いたがりません。
  
物々交換した方がマシじゃん!って事になります。
  
  
そう言う意味で、
  
仮想通貨の一番の欠点は、
  
「一万円はこれくらいの価値…」という様な、
イメージが固定していない事です。
  
そのイメージが固定していなければ、
商取引では使いにくいのです。
  
  
まぁ、商売に使う分には、
通貨の価値(イメージ)は安定している方が良いですが、
  
ギャンブラーにとっては、
不安定の方が嬉しいのでしょう(笑)
  
  
  
ただ、日本円を含む、
実用的な価値を持たないあらゆる通貨は、
  
「暴落の可能性」をはらんでいます。
  
  
だから、資産家の人って言うのは、
  
不動産、貴金属、株式などに資産を分散させたり、
様々な国の通貨を所有したりしています。
  
  
いろんな国が、輸出で外貨を稼ごうとするのも、
   
外国から買い物をするときに、
外貨が支払いに使いやすいからです。
  
  
通貨というのは、
【 支払いに使える 】という事が、極めて重要なのです。
  
  
そういう意味で、「支払いに使えない仮想通貨」は、
仮想資産と言った方が良いでしょうね。
  
  
通貨というのは、
  
【 仕事や価値を交換しやすくする為の、一時的なチケット 】です。
  
  
で、そのチケットを持ち寄って、
ギャンブルをする人間もいますけどね。
    
  
ですが、ギャンブルは経済の主役ではありません。
  
  
経済の主役は、【 人の仕事 】です。
  
  
通貨というのは、 
  
真面目に働いている人が損をしないように運用されるべきだし、
  
いくらお金を持っていても、
次に、他人の仕事を買うときに支払いに使えなければ、意味がありません。
  
  
通貨とは、【 仕事や取引をやりやすくする為の道具・ルール 】であって、
  
その目的を追求した「道具・ルール」であるべきです。
  
  
スポーツだって、
厳正なルール、公平な審判がいてこそ、成り立ちます。
  
  
スポーツにおいて、
ルールが歪められ、審判が不公平だったら、 
 
だれも真面目にプレイしないでしょ?
  
  
通貨とは、仕事や取引ではこれを使っていこう!と、
  
【 みんなで同意している道具・ルール 】です。
  
  
不公平なルールだったら、誰も使いたがりません。
  
  
物々交換した方がマシです。
  
  
ですが、私は法定通貨や日本円を信頼しきっている訳でもありません。
  
政府や中央銀行がズルをしないなんて保証は無いからです。
  
  
実用的な価値が無く、人間が管理している以上、  
  
どんな通貨も、暴落する可能性は有り得ます。
  
  
じゃあ、
  
・株を持てば良いの? 
・不動産を持てば良いの?
・貴金属を持てば良いの?
・外貨を持てば良いの?
  
と、いろいろ不安になるかもしれませんが、
  
一番信頼できるのは、【 自分の仕事の能力 】です。
  
  
先日も、大きな自然災害で
住居、家電、自動車などが破壊されてしまいましたが、 
  
「形ある資産」というのは、いつ失われるかわかりません。 
  
  
目に見える資産に依存していても、
  
不慮、不測の事態で、
それらの資産が失われる可能性は絶対に有り得ます。
  
  
だからこそ、
  
【 最終的に頼れるのは、自分のスキル 】です。
  
  
その次に頼れるのは、
   
【 いざという時に助け合える人間関係 】です。
  
  
1.自分の仕事の「スキル」
2.助け合える「人間関係」
3.形ある「資産」
  
  
という事で、
形ある資産というのは、3番目なのです。
  
  
カタチある資産が失われる様な、
いざという時には、
  
「自分のスキル」や「人間関係」という、
無形資産の方が、よっぽど頼りになる。
   
  
これも、私が8年前くらい前から言っている事です。
   
・経済、お金、豊かさ、自由
http://growheart.livedoor.biz/archives/52012883.html
  
  
私は、どんな通貨も信頼していませんから(笑)
  
  
私のご先祖は資産家でしたが、
  
ハイパーインフレ、戦後の新円切換で、
日本政府に財産を没収され、資産を失いました。
  
  
私は通貨なんて、
いつ暴落するかわからないと思って生きてます。
  
  
だから、「自分のスキル」と「他人」を大事にして生きている訳です。
  
  
通貨は、ただ「仕事の交換、価値の交換」を
便利にする為の「道具・ルール」です。
    
それ以上でも、以下でもありません。
  
  
通貨の実用性というのは、
  
【 真面目に仕事をしている人間にとってどうなのか? 】
  
という事で決まるのです。
  
  
ギャンブラーにとってどうか?ではありません。 
  
  
社会を支えているのは「人の仕事」であり、
  
仕事をする人がいなくなれば、社会は回らないのですから。
  
  
いくら大金を抱えていても、他人が仕事してくれないと、
  
「便利、自由、豊かさ」なんて、得る事はできません。
  
  
「最高の通貨、通貨のあるべき理想形」とは、
  
【 真面目に仕事をしている人間にとって、
  便利に扱えて、損する心配が無く安心できる 】
  
という要素を備えている事です。
  
  
  
そして、文明が成熟していけば、
最終的には、通貨自体が要らなくなる時代がやってきます。
  
まぁ、私が生きている間に、
そこまで到達するかどうかは知りませんが。
  
  
通貨は、【 人々が信用しているルール 】です。
  
  
そして、人々が自分たち用にルールを作らなくても、 
  
宇宙の法則として既に、
  
【 与えた分だけ受け取る、必ずバランスを取る 】
  
というシステムが組み込まれているのです。
  
  
人類全員が、その宇宙の法則を理解し、信頼していれば、
  
通貨など要りません。
  
  
「シンプルに、自分の為に、
 好きなだけ与えて、好きなだけ受け取る」
    
という社会経済になります。
  
  
宇宙が勝手に交換のバランスを取ってくれるんだから、
  
別に自分たちで細かく計測しなくてもいいじゃん!って話になるのです。
  
  
まぁ、その為には人類の精神的成熟が不可欠ですけどね。
  
  
  
要は、「通貨というチケット」でギャンブルする事よりも、
  
【 人の役に立つ仕事のスキル 】を高めた方がいいよって話。
  
  
このまま行けば、ノーベル経済学賞はもらったかな(笑)

  
  
《 追記 》
   
そもそも、通貨で儲けようって言う魂胆がオカシイ。
  
通貨自体は実用的な価値を生まないんだから、
通貨で儲けちゃった人がいるなら、裏側に損するヤツもいる。
  
どこまで行ってもゼロサムゲーム。
  
外貨の換金手数料などを除いて、
通貨で儲けるってのは、ギャンブルかニセ札で儲けるのと一緒。
  
儲けられないからこそ、
安心・安定して商取引で使える優秀な通貨なんだよね。


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